vSAN パフォーマンス診断を使用すると、vSAN OSA クラスタのパフォーマンスを向上させることができます。また、パフォーマンスの問題を解決できます。

vSAN パフォーマンス診断ツールは、vSAN パフォーマンス サービスから収集した、以前実行されたベンチマークを分析します。問題を検出し、修正手順を示し、さらに詳しい分析のためのパフォーマンス グラフを表示します。

vSAN パフォーマンス サービスにより、vSAN パフォーマンス診断の分析に使用されるデータが提供されます。vSAN は CEIP を使用して、分析用データを VMware に送信します。

注: 動作中の vSAN クラスタのパフォーマンスの全般的な評価を行うために、 vSAN パフォーマンス診断を使用しないでください。

前提条件

  • vSAN パフォーマンス サービスをオンにする必要があります。
  • vCenter Server では、ISO イメージとパッチをダウンロードする際にインターネット アクセスが必要になります。また、vSAN パフォーマンス データを分析するためにデータを VMware に送信する場合にも必要になります。
  • カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) に参加する必要があります。

手順

  1. vSAN クラスタに移動します。
  2. [監視] タブをクリックします。
  3. vSAN で、[パフォーマンス診断] を選択します。
  4. ドロップダウン メニューから、ベンチマーク目標を選択します。
    最大 IOPS、最大スループット、最低限の遅延など、達成したいパフォーマンス向上に基づいて、目標を選択できます。
  5. クエリの時間範囲を選択します。

    デフォルトの時間範囲は直近の 1 時間です。範囲を広げて、過去 24 時間を含めることも、過去 90 日間以内のカスタムの期間を定義することもできます。HCIbench ツールを使用して vSAN クラスタ上でパフォーマンス ベンチマーク テストを実行した場合、これらのテストの時間範囲がドロップダウン メニューに表示されます。

  6. [結果を表示] をクリックします。

結果

[結果を表示] をクリックすると、vSAN によってパフォーマンス データが vSphere バックエンド分析サーバに転送されます。データの分析後、vSAN パフォーマンス診断ツールには、選択した目標に関するベンチマークのパフォーマンスに影響した可能性がある問題のリストが表示されます。

各問題をクリックして展開すると、影響を受けている項目のリストなど、各問題に関する詳細を表示できます。また、[詳細を表示] または [AskVMware] をクリックして、問題を解決しパフォーマンス目標を達成するための推奨事項が記載されたナレッジベースの記事を表示することもできます。