デフォルトでは、vSAN はディスクのデータを自動的にリバランスします。自動リバランスの設定を構成できます。
vSAN クラスタが領域またはコンポーネントの使用量の点でアンバランスになる可能性があります。この状態は、サイズの異なるオブジェクトを作成する、新しいホストまたはキャパシティ デバイスを追加する、オブジェクトが異なる量のデータをディスクに書き込むなど、多くの理由で発生します。クラスタがアンバランスになった場合、vSAN は自動的にディスクのリバランスを実行します。この処理では、領域またはコンポーネントの使用量に基づいて、使用率の高いディスクのコンポーネントが使用率の低いディスクに移動されます。
自動リバランスは有効または無効にすることができ、自動リバランスがトリガされる偏差のしきい値も設定できます。クラスタ内の任意の 2 台のディスク間でキャパシティまたはコンポーネントの使用量の偏差がリバランスしきい値を超えると、vSAN はクラスタのリバランスを開始します。
ディスクのリバランスは、vSAN クラスタの I/O パフォーマンスに影響を与える可能性があります。デフォルトでは、リバランスしきい値は 30% に設定されています。パフォーマンスに大きな影響を与えることなく、クラスタのバランスが相対的に維持されます。ホストまたはディスクを追加した後など、クラスタが著しく不均衡になった場合、10% または 20% の低いしきい値を一時的に使用すると、クラスタのバランスが均等になります。この操作は、リバランス アクティビティによるパフォーマンスへの影響を最小限にするため、オフピーク時に実行する必要があります。リバランスが完了したら、しきい値をデフォルトの 30% に戻すことができます。