vSphere HA と他の機能との間で相互運用性を可能にするには、次のベスト プラクティスを確認してください。

バージョンが混在クラスタにおける vSphere HA および Storage vMotion の相互運用性

ESXi 5.x ホストおよび ESX/ESXi 4.1 以前のホストが含まれるクラスタにおいて、Storage vMotion が広範囲に使用されているか、Storage DRS が有効な場合は、vSphere HA をデプロイしないでください。vSphere HA は、ホスト障害に対応するために、障害の前に仮想マシンが稼動していたものとは ESXi のバージョンが異なるホスト上で、仮想マシンを再起動する場合があります。障害発生時に、仮想マシンが ESXi 5.x ホスト上で Storage vMotion のアクションに関わっており、vSphere HA が ESXi 5.0 より前のバージョンのホスト上で仮想マシンを再起動すると、問題が発生する可能性があります。仮想マシンはパワーオンする可能性がありますが、続くスナップショット処理で試みられる操作が vdisk の状態を破損し、仮想マシンが利用できないままになる恐れがあります。

vSphere HA を使用した Auto Deploy の使用

vSphere HA と Auto Deploy を合わせて使用し、仮想マシンの可用性を向上させることができます。Auto Deploy はホストがパワーオンする際にホストをプロビジョニングします。また、ブート時にホスト上に vSphere HA エージェントをインストールするよう設定することも可能です。詳細については、『vSphere Installation and Setup』 に含まれている Auto Deploy ドキュメントを参照してください。

vSAN を使用したクラスタでのホストのアップグレード

vSphere HA クラスタ内の ESXi ホストをバージョン 5.5 以降にアップグレードし、さらに vSAN も使用したい場合は、次のプロセスを実行します。
  1. すべてのホストをアップグレードします。
  2. vSphere HA を無効にします。
  3. vSAN を有効にします。
  4. vSphere HA を再度有効にします。