vCenter HA クラスタはその構成の編集を通じて、無効(または有効)にしたりメンテナンス モードにしたり削除したりすることができます。

vCenter Server の運用モードでは、vCenter HA クラスタでフェイルオーバー機能および状態のレプリケーションを制御します。

vCenter HA クラスタは、次のいずれかのモードで運用することができます。

表 1. vCenter HA クラスタの運用モード
モード 自動フェイルオーバー 手動フェイルオーバー レプリケーション
有効にする はい はい はい このデフォルトの運用モードでは、自動フェイルオーバーを実行して、ハードウェアおよびソフトウェア障害から vCenter Server を保護します。
メンテナンス なし はい はい 一部のメンテナンス タスクで使用します。一方、vCenter HA を無効にしなければならないタスクもあります。
無効 いいえ いいえ いいえ パッシブ ノードまたは監視ノードが失われた場合、または障害から回復中の場合に、vCenter HA の構成を無効にすることができます。アクティブ ノードはスタンドアローン vCenter Server として引き続き実行されます。

注: クラスタをメンテナンス モードまたは無効モードのいずれかで運用しているときは、パッシブ ノードおよび監視ノードが失われる場合、または到達不可能な場合でも、アクティブ ノードは引き続きクライアントの要求に対応できます。

前提条件

vCenter HA クラスタがデプロイされていて、アクティブ ノード、パッシブ ノード、および監視ノードが含まれていることを確認します。

手順

  1. vSphere Client でアクティブ ノードの vCenter Server にログインし、[構成] をクリックします。
  2. [設定][vCenter HA] を選択し、[編集] をクリックします。
  3. 次のオプションから 1 つ選択します。
    オプション 結果
    vCenter HA を有効にする アクティブ ノードとパッシブ ノード間のレプリケーションが有効になります。クラスタが健全な状態の場合、アクティブ ノードは、パッシブ ノードからの自動フェイルオーバーによって保護されます。
    メンテナンス モード メンテナンス モードでも、アクティブ ノードとパッシブ ノード間のレプリケーションが実行されます。ただし、自動フェイルオーバーは無効になります。
    vCenter HA を無効にする レプリケーションとフェイルオーバーが無効になります。クラスタの構成が維持されます。後で再び vCenter HA を有効にすることができます。
    vCenter HA クラスタの削除 クラスタを削除します。レプリケーションとフェイルオーバー機能は提供されなくなります。アクティブ ノードはスタンドアローンの vCenter Server として動作を継続します。詳細については、vCenter HA の構成の削除を参照してください。
  4. OK をクリックします。