vSphere HA を使用するには、次に示す、相互運用性に関するその他の問題について理解しておく必要があります。
仮想マシン コンポーネント保護
仮想マシン コンポーネント保護 (VMCP) には、次に示す相互運用性の問題と制限があります。
- VMCP は、vSAN データストアに配置されているファイルのアクセシビリティ問題を検出したり、それに応答したりしません。仮想マシンの構成ファイルと VMDK ファイルが vSAN データストアにのみ配置されている場合は、VMCP によって保護されません。
- VMCP は、Virtual Volumes データストアに配置されているファイルのアクセシビリティ問題を検出したり、それに応答したりしません。仮想マシンの構成ファイルと VMDK ファイルが Virtual Volumes データストアにのみ配置されている場合、それらのファイルは VMCP によって保護されません。
- VMCP は、アクセス不可の RAW デバイス マッピング (RDM) に対する保護は行いません。
IPv6
vSphere HA は IPv6 ネットワーク構成で使用することができ、次の考慮事項が守られている場合に完全にサポートされます。
- クラスタには、ESXi 6.0 以降のホストのみが含まれています。
- クラスタのすべてのホストの管理ネットワークは、同じ IP バージョン(IPv6 または IPv4 のどちらか)で構成されている必要があります。vSphere HA クラスタに両方のタイプのネットワーク構成を含めることはできません。
- vSphere HA によって使用されるネットワーク隔離アドレスは、管理ネットワークでクラスタによって使用される IP バージョンと一致する必要があります。
- IPv6 は、vSAN も使用されている vSphere HA クラスタで使用することはできません。
上記の制限事項に加えて、アドレス タイプがリンクローカル、ORCHID、および ゾーン インデックスのリンクローカルである IPv6 アドレスは、vSphere HA 隔離アドレスまたは管理ネットワークで使用するようにはサポートされていません。また、管理ネットワークでループバック アドレス タイプを使用することはできません。
注: 既存の IPv4 デプロイを IPv6 にアップグレードするには、まず vSphere HA を無効にする必要があります。