VMware Host Client を使用して ESXi ホストに接続する際に、OVF、VMDK、および OVA の各ファイルから仮想マシンをデプロイできます。

VMware Host Client の、OVF および OVA の制限事項

このデプロイ方法にはいくつかの制限事項があります。

OVA の制限事項

OVA ファイルは、Web ブラウザまたはクライアントを使用してアップロードできます。必要なメモリ量が多いため、Web ブラウザが応答を停止したり、システムが不安定になったりする可能性があります。アップロード可能な OVA ファイルのサイズは、システム上で使用可能なメモリの量によって異なります。VMware が実施したテストでは、Google Chrome で約 1 ギガバイトの OVA ファイルをアップロードできました。Mozilla Firefox ではより大きなサイズの OVA ファイルを抽出できますが、応答不能になる可能性があります。

より大きなサイズの OVA ファイルをデプロイする場合は、まず tar -xvf <file.ova> コマンドを実行して、システム上で OVA ファイルを抽出することをお勧めします。その後で、デプロイ ウィザードで OVF と VMDK を別個のファイルとして指定できます。

OVF の制限事項

Web ブラウザでアップロードできる OVF ファイルのサイズにも制限があります。使用する Web ブラウザに応じて、ファイル サイズの制限が異なります。Mozilla Firefox の場合のファイル サイズ制限は 4 GB までです。Google Chrome ではより大きなサイズのファイルを処理でき、ファイル サイズの制限は規定されていません。

VMware Host Client での OVF ファイルまたは OVA ファイルからの仮想マシンのデプロイ

[新規仮想マシン] ウィザードを使用して、OVF および VMDK ファイル、または OVA ファイルから仮想マシンをデプロイします。

OVA のデプロイは、Web ブラウザの制約により、1 GB を下回るサイズのファイルに限定されます。1 GB を超えるサイズの OVA ファイルをデプロイする場合は、tar を使用して OVA ファイルを抽出し、OVF ファイルと VMDK ファイルを個別に提供します。

手順

  1. VMware Host Client インベントリ内で [ホスト] を右クリックし、[仮想マシンの作成/登録] を選択します。
    [仮想マシンの作成/登録] オプションが表示されているドロップダウン リスト
  2. [作成タイプの選択] 画面で、[OVF ファイルまたは OVA ファイルから仮想マシンをデプロイ] を選択し、[次へ] をクリックします。
  3. [OVF ファイルと VMDK ファイルの選択] 画面で、仮想マシンに一意の名前を指定します。
    注: 仮想マシン名の長さは、最大 80 文字です。
  4. デプロイする OVF ファイルと VMDK ファイル、または OVA ファイルを選択するには、青の表示枠をクリックします。
    ローカル システムのストレージが開きます。
  5. 仮想マシンのデプロイに使用するファイルを選択し、[開く] をクリックします。
    選択したファイルが青の表示枠内に表示されます。
  6. [次へ] をクリックします。
  7. [ストレージの選択] 画面で、仮想マシンのストレージのタイプを選択します。
    1. すべての仮想マシン ディスクと設定ファイルを標準のデータストアに保存するには、[標準] ボタンをクリックします。
    2. 仮想マシンのハード ディスクをホストのローカル PMEM データストアに保存するには、[永続的なメモリ] ボタンをクリックします。
    3. リストからデータストアを選択し、[次へ] をクリックします。
      重要: 構成ファイルは PMEM データストアに格納できません。PMEM を選択する場合は、仮想マシンの設定ファイルを格納する場所として通常のデータストアを選択する必要があります。
  8. [デプロイのオプション] 画面でネットワークのマッピングを選択し、デプロイ後に仮想マシンをパワーオンするかどうかを選択します。
  9. [次へ] をクリックします。
  10. [設定の確認] 画面で詳細を確認し、[完了] をクリックします。

結果

VMware Host Client インベントリの [仮想マシン] に、仮想マシンが表示されます。