サーバに複数のドライブがあると、BIOS 設定を構成する必要がある場合があります。

BIOS の起動構成によって、サーバの起動方法が決定されます。一般に、CD-ROM デバイスが最初にリストされます。

注: ESXi Embedded を使用している場合、BIOS の起動構成によって、サーバが ESXi ブート デバイスで起動するか別のブート デバイスで起動するかが決まります。一般的に、ESXi のホスト マシンの BIOS の起動設定では、USB フラッシュ デバイスが最初にリストされます。

ESXi を UEFI モードでインストールまたはアップグレードする場合、インストーラは VMware ESXi という名前の UEFI 起動オプションを作成し、それをデフォルトの起動オプションにするため、起動順序を変更する必要はありません。

起動時に BIOS で起動順序を構成したり、起動デバイスの選択メニューから起動デバイスを選択したりすることで、起動設定を変更できます。BIOS で起動順序を変更すると、新しい設定は、次回以降のすべての再起動に影響します。起動デバイスの選択メニューから起動デバイスを選択すると、その選択は現在の起動のみに影響します。

一部のサーバには起動デバイスの選択メニューがありません。この場合、1 回の起動時に限定して変更する場合でも BIOS で起動順序を変更する必要があります。その後、次の起動時に起動順序を元に戻します。

ESXi 用の BIOS の起動設定の変更

サーバの起動時にデフォルトで ESXi が起動されるようにするには、ESXi 用に BIOS の起動設定を構成します。

ESXi Installable および ESXi Embedded は、同じホスト上に共存できません。

手順

  1. ESXi ホストの起動中に、ホストの BIOS セットアップに切り替えるために必要なキーを押します。
    サーバのハードウェアに応じて、このキーはファンクション キーまたは Delete キーになる場合があります。BIOS セットアップを開くオプションは、サーバによって異なる場合があります。
  2. BIOS の起動設定を選択します。
    オプション 説明
    インストール可能なバージョンの ESXi を使用している場合 ESXi ソフトウェアをインストールしたディスクを選択し、リストの先頭に移動します。ホストは ESXi で起動します。
    ESXi Embedded を使用している場合 USB フラッシュ デバイスを選択し、リストの先頭に移動します。ホストは ESXi モードで起動します。

仮想メディア用の起動設定の構成

ESXi の設定にリモート管理ソフトウェアを使用している場合、仮想メディアの起動設定をする必要がある場合があります。

仮想メディアは、ネットワーク上のあらゆる場所にある可能性のあるターゲット サーバに、リモートのストレージ メディア (CD-ROM、USB 大容量記憶装置、ISO イメージ、およびフロッピー ディスクなど) を接続する方法です。ターゲット サーバはリモート メディアに接続し、サーバの USB ポートに物理的に接続されているかのように、読み取りや書き込みを行うことができます。

前提条件

ESXi Installable および ESXi Embedded は、同じホスト上に共存できません。

手順

  1. メディアを仮想デバイスに接続します。
    たとえば Dell サーバを使用している場合、DRAC (Dell Remote Access Controller) または類似のリモート管理インターフェイスにログインして、物理フロッピーまたは CD-ROM ドライブを選択するか、フロッピー イメージまたは CD-ROM イメージへのパスを指定します。
  2. サーバを再起動します。
  3. サーバの起動中に、デバイス選択メニューに入ります。
    サーバのハードウェアに応じて、このキーはファンクション キーまたは Delete キーになる場合があります。
  4. 表示される指示に従って仮想デバイスを選択します。

結果

サーバは構成されたデバイスで一度起動し、次の起動時にはデフォルトの起動順序に戻ります。ESXi を UEFI モードでインストールまたはアップグレードする場合、システムはデフォルトの起動順序が VMware ESXi に設定されているため、起動順序を変更する必要はありません。