vSphere Auto Deploy Server が使用できない場合、ホストはキャッシュ内のイメージを使用します。ステートレス キャッシュを使用するには、ホスト プロファイルを構成する必要があります。

前提条件

ステートレス キャッシュを使用するようにホストが設定されている場合、vSphere Auto Deploy Server が使用できないと、ホストはキャッシュ内のイメージを使用します。ステートレス キャッシュを使用するには、ホスト プロファイルを設定する必要があります。このホスト プロファイルは、ステートレス キャッシュ用に設定されたほかのホストに適用できます。
  • キャッシュで使用するディスクを決定し、キャッシュ処理で既存の VMFS パーティションを上書きするかどうかを指定します。
  • 本番環境では、高可用性環境に含めることにより、vCenter Server システムと vSphere Auto Deploy サーバを保護します。管理クラスタに vCenter Server を含めると、Distributed Switch および仮想マシンの移行を確実に移行できるようになります。可能であれば、インフラストラクチャのその他の要素も保護してください。高可用性 vSphere Auto Deploy インフラストラクチャのセットアップを参照してください。
  • vSphere Auto Deploy 向けの環境を設定します。vSphere Auto Deploy のインストールと構成を参照してください。
  • 最低でも 4GB の空き容量があるディスクが用意されていることを確認します。ディスクがまだパーティショニングされていない場合は、ホスト プロファイルを適用するときにパーティショニングが実行されます。
  • 最初にネットワーク起動を試み、ネットワーク起動に失敗した場合はディスクから起動するようにホストを設定します。ハードウェア ベンダーのマニュアルを参照してください。
  • ホスト プロファイルを作成します。ホスト プロファイル ドキュメントを参照してください。

手順

  1. [ホーム] > [ポリシーおよびプロファイル] > [ホスト プロファイル] の順に移動します。
  2. 設定するホスト プロファイルをクリックし、[管理] タブを選択します。
  3. [プロファイルの編集] をクリックします。
  4. ウィザードの [ホストプロファイルの編集] ページで、[詳細な構成設定] > [システム イメージのキャッシュ構成] > [システム イメージのキャッシュ構成] の順に選択します。
  5. [システム イメージのキャッシュ プロファイル設定] ドロップダウン メニューで、ポリシーのオプションを選択します。
    オプション 説明
    ホスト上でステートレス キャッシュを有効化 ディスクにイメージをキャッシュします。
    ホスト上で USB ディスクへのステートレス キャッシュを有効化 ホストに接続された USB ディスクにイメージをキャッシュします。
  6. 選択したポリシー オプションに応じて、次の操作を行う必要があります。
    1. [ホスト上でステートレス キャッシュを有効化] を選択した場合。
      1. 使用するディスクに関する情報を指定します。
      オプション 説明
      [最初のディスクの引数]
      システム イメージ インストール ディスクを構成する場合は、複数のオプションを使用して、 ESXi のインストール先および起動元となるデバイスを定義できます。インストール用のディスクを定義するには、次の引数を使用します。
      • localesx - ESXi の有効なインストールを含む最初に検出されたディスク
      • local - 起動後に ESXi によって最初に検出されたローカル ディスク
      • Remoteesx - ESXi の有効なインストールを含む最初に検出されたリモート ディスク
      • sortedremoteesx - 検出された最も小さい LUN ID でソートされた、ESXi の有効なインストールを含む最初のリモート ディスク
      • remote - 起動後に ESXi によって最初に検出されたリモート ディスク
      • sortedremote - 起動後に ESXi によって検出された最も小さい LUN ID でソートされた最初のリモート ディスク
      • device model
      • device vendor
      • vmkernel device driver name

      デバイス モデルとベンダーの引数の値を取得するには、コンソールで ESXi ホストに esxcli storage core device list コマンドを実行して、ルートとしてログインします。esxcli storage core adapter list コマンドを実行して、vmkernel デバイス ドライバ名の引数を取得します。次に、起動デバイスが接続されているストレージ アダプタを特定する必要があります。

      デフォルトでは、システムは既存の ESXi を置き換えてローカル ディスクに書き込もうとします。

      [最初のディスクの引数] フィールドで、使用するディスクのコンマ区切りリストを任意の順序で指定できます。ディスクは複数指定できます。ESX がインストールされている最初のディスクを示す localesx、またはモデルおよびベンダー情報を使用するか、vmkernel デバイス ドライバの名前を指定します。たとえば、モデル名が ST3120814A のディスク、mptsas ドライバを使用するディスク、ローカル ディスクの順にシステムで検索するには、このフィールドの値として ST3120814A,mptsas,local を指定します。

      ホスト プロファイルの最初のディスク設定では、キャッシュに使用するディスクを決める際の検索順序を指定します。検索順序は、値のコンマ区切りのリストとして指定します。デフォルト設定 localesx,local では、vSphere Auto Deploy が最初に既存のローカル キャッシュ ディスクを検索するように指定されています。キャッシュ ディスクは、既存の ESXi ソフトウェア イメージが保存されたディスクとして識別されます。vSphere Auto Deploy が既存のキャッシュ ディスクを見つけられない場合は、使用可能なローカル ディスク デバイスが検索されます。vSphere Auto Deploy は、既存の VMFS パーティションがない最初の空ディスクを使用して、使用可能なディスクを検索します。

      最初のディスク引数は、検索順序の指定にのみ使用できます。ディスクを明示的に指定することはできません。たとえば、SAN に特定の LUN を指定することはできません。

      [選択したディスクですべての VMFS ボリュームを上書きするには、チェックボックスを選択] このチェック ボックスをオンにすると、システムは、容量が不十分でイメージ、イメージ プロファイル、およびホスト プロファイルを保存できない場合、既存の VMFS ボリュームを上書きします。
      [ホストに接続されたすべての SSD デバイスを無視するには、チェックボックスを選択] このチェック ボックスをオンにすると、システムは既存の SSD デバイスを無視し、デバイス上のイメージ プロファイルとホスト プロファイルを保存しません。
      1. [システム ディスク構成] ドロップダウン メニューで、[ユーザーがポリシー オプションを明確に選択することが必要] を選択します。
    2. [ホスト上で USB ディスクへのステートレス キャッシュを有効化] を選択した場合。
      1. [システム ディスク構成] ドロップダウン メニューで、[ホストのカスタマイズでユーザーによって指定されたシステム ディスク] を選択します。
      2. [ホストおよびクラスタ] で、ホストを右クリックし、[ホスト プロファイル] > [ホストのカスタマイズの編集] の順に選択します。[システム ディスク] プロパティの [値] フィールドに、パーシステント ストレージを持つディスクを定義します。
  7. [保存] をクリックしてホスト プロファイルの設定を完了します。

次のタスク

vSphere Client のホスト プロファイル機能を使用して、個別のホストにホスト プロファイルを適用します。ホスト プロファイル ドキュメントを参照してください。もしくは、vSphere Client または PowerCLI を使用してホスト プロファイルをホストに割り当てるルールを作成します。ルールの記述とホストへのホスト プロファイルの割り当てを参照してください。

  • リファレンス ホストで指定した設定でプロビジョニングするすべてのホストに、ホスト プロファイルを適用するルールを作成します。PowerCLI セッションでルールを作成する方法については、ルールの記述とホストへのホスト プロファイルの割り当てを参照してください。
  • vSphere Auto Deploy がすでにプロビジョニングされているホストの場合は、テストを実行し、PowerCLI セッションでコンプライアンスを修正します。ルールのコンプライアンスのテストおよび修復を参照してください。
  • プロビジョニングされていないホストをパワーオンし、新しいホスト プロファイルを使用して、それらのホストがプロビジョニングされるようにします。