単一のイメージを使用してクラスタまたはホストを管理している場合は、イメージをいつでも編集して、イメージ要素を追加、削除、または更新できます。たとえば、イメージを編集して、イメージに含まれているベンダー アドオンのバージョンを更新したり、ドライバを追加または削除したり、イメージ内の ESXi バージョンをアップグレードしたりできます。

イメージのドラフトの操作
vSphere Lifecycle Manager でイメージを編集すると、イメージの作業コピーがドラフトとして保存されます。ドラフトとは、編集したにもかかわらず、保存されてないバージョンのイメージのことです。イメージを編集した後に、何らかの理由で新しいイメージ設定を保存しなかった場合は、イメージの編集を再開するときに、保存されているドラフト バージョンを開始点として使用するか、以前に行った変更を完全に破棄することができます。
検証

イメージのドラフトを保存する前に、検証することができます。検証では、イメージが正しく、かつ完全であるかどうかを確認します。検証中に、vSphere Lifecycle Manager は失われている依存関係と競合するコンポーネントを検索します。問題が発生した場合、vSphere Lifecycle Manager は既存の問題に関する情報が示されたメッセージを返します。イメージを保存する前に、すべての問題を解決する必要があります。

イメージを編集し、保存する前にドラフトを検証する操作は、DPU デバイスがあるホストを持つクラスタまたはスタンドアローン ホストでサポートされます。検証中に、vSphere Lifecycle Manager は、ホストの ESXi バージョンと DPU デバイスの ESXi バージョンの両方に適用可能な VIB を検証します。

前提条件

適切な権限があることを確認します。イメージを使用するための vSphere Lifecycle Manager の権限を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して管理するクラスタまたはホストに移動します。
  2. [更新] タブで [ホスト] > [イメージ] の順に選択します。
  3. [イメージ] カードで [編集] ボタンをクリックします。
  4. [イメージの編集] カードで、イメージのセットアップを編集します。
    イメージの要素 実行可能な変更
    ESXi のバージョン [ESXi バージョン] ドロップダウン メニューで新しい ESXi 基本イメージを選択します。
    ベンダー アドオン
    • ベンダー アドオンをイメージに追加するには、[選択] をクリックし、ベンダー アドオンを選択します。
    • イメージ内のベンダー アドオンのバージョンを変更するか、新しいベンダー アドオンを選択するには、鉛筆アイコンをクリックし、変更を加えます。
    • イメージからベンダー アドオンを完全に削除するには、ゴミ箱アイコンをクリックします。
    ファームウェアとドライバのアドオン
    • ファームウェア アドオンをイメージに追加するには、[選択] をクリックします。[ファームウェアおよびドライバのアドオンの選択] ダイアログ ボックスで、ハードウェア サポート マネージャを指定し、イメージに追加するファームウェア アドオンを選択します。
    • 新しいファームウェア アドオンを選択するには、鉛筆アイコンをクリックし、変更を加えます。
    • イメージからファームウェア アドオンの要素を完全に削除するには、ゴミ箱アイコンをクリックします。

    ベンダー サーバ ファミリ用のファームウェア アドオンを選択できるのは、vSphere Lifecycle Manager が実行されている vCenter Server に、対応するベンダー提供のハードウェア サポート マネージャが拡張機能として登録されている場合のみです。

    コンポーネント [詳細を表示] をクリックして、イメージ内の追加コンポーネントのリストを表示します。
    • イメージにコンポーネントを追加するには、[コンポーネントの追加] をクリックし、イメージに追加するコンポーネントとそれぞれのバージョンを選択します。
    • イメージからコンポーネントを削除するには、コンポーネントが含まれているテーブルのゴミ箱アイコンをクリックします。
    • 選択したベンダー アドオンまたは基本イメージ内のコンポーネントをオーバーライドする、手動で追加されたコンポーネントを削除するには、コンポーネントが含まれているテーブル内の取り消しアイコンをクリックします。

      この操作を行うと、オーバーライドが取り消されます。

  5. (オプション) イメージを検証するには、[検証] ボタンをクリックします。
    イメージを検証して、欠落している依存関係やコンポーネントの競合を確認します。
  6. [保存] をクリックします。
    保存操作を行うと、検証がトリガーされます。イメージが有効な場合は、 vSphere Lifecycle Manager によって保存され、新しいイメージを基準とするコンプライアンス チェックが実行されます。コンプライアンス情報は、 [イメージのコンプライアンス] カードに表示されます。

    イメージが無効な場合は、イメージの保存に失敗し、vSphere Lifecycle Manager からエラーが返されます。

結果

新しいイメージが検証され、 [イメージ] カードに表示されます。 vSphere Lifecycle Manager は、新しいイメージを基準とするハードウェア互換性の自動チェックを実行します。

クラスタまたはホスト用に生成された推奨イメージがある場合は、これらの推奨が無効になって、更新されます。vSphere Lifecycle Manager は、新しいイメージに基づいて、新しい推奨を自動的に生成します。