対話モードでは、esxtop および resxtop を使用してさまざまなコマンドライン オプションを使用できます。

表 1. 対話モードのコマンドライン オプション
オプション 説明
h resxtop (または esxtop) のコマンドライン オプションのヘルプを表示します。
v resxtop (または esxtop) のバージョン番号を表示します。
s resxtop (または esxtop) をセキュア モードで呼び出します。セキュア モードでは、更新間の遅延を指定する -d コマンドは無効です。
d 更新間の遅延を指定します。デフォルトは 5 秒です。最短時間は 2 秒です。変更するには、対話コマンド s を使用します。2 秒未満の遅延を指定した場合、遅延は 2 秒に設定されます。
n 反復回数。表示を n 回更新して、終了します。デフォルト値は 10000 です。
server 接続するリモート サーバ ホストの名前 (resxtop でのみ必須)。
vihost vCenter Serverを介して間接的に接続する場合、このオプションには接続先 ESXi ホストの名前が含まれている必要があります。ESXi ホストに直接接続する場合、このオプションは使用されません。ホスト名は、vSphere Client に表示されるものと同じである必要があります。
portnumber リモート サーバの接続先ポート番号。デフォルト ポートは 443 です。サーバで変更されていない場合、このオプションは不要です。(resxtop のみ)
username リモート ホストへの接続時に認証されるユーザー名。リモート サーバは、パスワードを入力するプロンプトも表示します (resxtop のみ)。
a すべての統計情報を表示します。このオプションは、構成ファイルの設定をオーバーライドして、すべての統計情報を表示します。構成ファイルは、デフォルトの ~/.esxtop50rc 構成ファイル、またはユーザー定義の構成ファイルのいずれかです。
c filename ユーザー定義の構成ファイルを読み込みます。-c オプションを使用しない場合、デフォルトの構成ファイル名は ~/.esxtop50rc です。独自の構成ファイルを作成して別のファイル名を指定するには、単一キー対話コマンドの W を使用します。

共通の統計情報の説明

resxtop (または esxtop) を対話モードで実行している場合、異なるパネルにいくつかの統計情報が表示されます。次の統計情報は、4 つのパネルすべてにおいて共通です。

アップタイム行は、4 つの各 resxtop (または esxtop) パネルの最上部にあり、現在時刻、最後のリブートからの時間、現在実行中のワールドの数、および負荷平均が表示されます。ワールドは、ESXi VMkernel のスケジュール可能なエンティティであり、ほかのオペレーティング システムのプロセスまたはスレッドと同様です。

その下に、過去 1 分間、5 分間、および 15 分間の負荷平均が表示されます。負荷平均では、実行中と実行準備完了の両方のワールドが考慮されます。負荷平均が 1.00 の場合、すべての物理 CPU が完全に使用されていることを意味します。負荷平均が 2.00 の場合は、現在使用可能な物理 CPU の 2 倍の数の物理 CPU を ESXi システムが必要としている可能性があることを意味します。同様に、負荷平均が 0.50 の場合は、ESXi システム上の物理 CPU が半分使用されていることを意味します。

統計情報の列と順序のページ

対話モードでは、表示されるフィールドの順序を定義できます。

fFo、または O を押すと、最上部の行のフィールドの順序と、フィールドの内容についての短い説明が明記されたページが表示されます。フィールドに対応するフィールド文字列内の文字が大文字の場合、そのフィールドが表示されます。フィールドの説明の前のアスタリスクは、フィールドが表示されるかどうかを表します。

フィールドの順序は、文字列内の文字の順序に対応します。

フィールド選択パネルでは、次のことができます。

  • 対応する文字を押すことでフィールドの表示を切り替えられます。
  • 対応する大文字を押すことでフィールドを左に移動できます。
  • 対応する小文字を押すことでフィールドを右に移動できます。

対話モードの単一キー コマンド

対話モードで実行している場合、resxtop (または esxtop) はいくつかの単一キー コマンドを認識します。

対話モードのパネルはすべて、次の表に一覧表示されているコマンドを認識します。コマンド ラインで s オプションを指定した場合、更新間の遅延を指定するコマンドは無効になります。ソートの対話コマンドは、すべて降順でソートします。

表 2. 対話モードの単一キー コマンド
キー 説明
h または ? 現在のパネルのヘルプ メニューを表示し、コマンドの概略と、セキュア モードの状態を示します。
space 現在のパネルをただちに更新します。
^L 現在のパネルを消去し、再描画します。
f または F 統計情報の列(テキスト ボックス)を現在のパネルに追加するか、現在のパネルから削除するためのパネルを表示します。
o または O 現在のパネル上で統計情報の列の順序を変更するためのパネルを表示します。
# 表示する統計情報の行数の入力を求めてきます。0 より大きい値の場合、表示する行数の自動判定がオーバーライドされます。これはウィンドウ サイズの測定に基づきます。1 つの resxtop (または esxtop) パネルでこの値を変更した場合、4 つのパネルすべてに変更が影響します。
s 更新間の遅延を秒単位で入力するよう求めてきます。値は、マイクロ秒まで認識されます。デフォルト値は 5 秒です。最小値は 2 秒です。このコマンドは、セキュア モードでは使用できません。
W 現在の設定を esxtop (または resxtop) 構成ファイルに書き込みます。構成ファイルに書き込む場合、この方法が推奨されます。デフォルトのファイル名は、-c オプションで指定されたファイル名です。-c オプションを使用していない場合は、~/.esxtop50rc です。この W コマンドで生成されるプロンプトで、別のファイル名を指定することもできます。
q 対話モードを終了します。
c CPU リソース使用率パネルに切り替えます。
p CPU 電力使用率パネルに切り替えます。
m メモリ リソース使用率パネルに切り替えます。
d ストレージ (ディスク) アダプタ リソース使用率パネルに切り替えます。
u ストレージ (ディスク) デバイス リソース使用率画面に切り替えます。
v ストレージ (ディスク) 仮想マシン リソース使用率画面に切り替えます。
n ネットワーク リソース使用率パネルに切り替えます。
i 割り込みパネルに切り替えます。