メモリ (MB) のチャートは、リソース プールまたは vApp のメモリ データ カウンタを表示します。
説明
このチャートは、リソース プールまたは vApp の [パフォーマンス] タブの [ホーム] ビューにあります。
チャートのラベル | 説明 |
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アクティブ | リソース プールのパワーオン状態の全仮想マシンの有効なゲスト物理メモリ容量の合計。
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バルーン | リソース プールのパワーオン状態の全仮想マシン用に、バルーン ドライバが回収するゲスト物理メモリの合計。
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消費 | 仮想マシンがゲスト メモリで使用うした物理メモリの量。使用されたメモリにはオーバーヘッド メモリは含まれません。共有メモリと、予約済みだが実際に使用されていないメモリは含まれます。 消費されたメモリ = 付与メモリ - メモリ共有により節約されたメモリ
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付与 | パワーオン状態のすべての仮想マシンに付与されるゲスト物理メモリの合計。付与メモリはホストのマシン メモリにマッピングされます。
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共有 | リソース プール内のほかの仮想マシンと共有されるゲスト物理メモリの容量。 |
スワップ済み | リソース プールのパワーオン状態の全仮想マシンでスワップされたメモリの合計。
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チャートの分析
仮想マシンのメモリ サイズは、平均的なゲスト メモリの使用量よりも若干大きくします。これにより、ゲスト間でメモリのスワップを行うことなく、ホストはワークロードの急増に対応できます。仮想マシンのメモリ サイズを増やすと、オーバーヘッド メモリの使用が増えます。
スワップ容量が十分な場合、バルーン値が高くてもパフォーマンスの問題とはなりません。ただし、ホストのスワップイン値およびスワップアウト値が大きい場合、要求を満たすのに必要なメモリ容量がホストにない可能性があります。
仮想マシンでバルーンやスワップが頻繁に発生する場合、ホストの物理メモリの空き容量を確認します。空きメモリの値が 6% 以下の場合、メモリに対する要求をホストが満たせないことを示しています。結果としてメモリの再利用が発生するため、パフォーマンスが低下することがあります。アクティブなメモリ サイズが付与メモリ サイズと同じ大きさの場合、メモリに対する要求が使用可能なメモリ リソースよりも大きくなっています。アクティブなメモリの値が常に低い場合、メモリのサイズが大き過ぎる可能性があります。
ホストに十分な空きメモリがある場合、ホスト上の仮想マシンおよびリソース プールについて、リソース共有、予約、および制限を確認します。ホストの設定が適切で、仮想マシンの設定より小さくないことを確認します。
使用可能な空きメモリがほとんどないか、パフォーマンス低下に気づいた場合、次の対応策を検討してください。
# | 解決方法 |
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1 | 各仮想マシンに VMware Tools がインストールされていることを確認する。バルーン ドライバは VMware Tools と一緒にインストールされるもので、パフォーマンスの向上に大きく影響します。 |
2 | バルーン ドライバが有効であることを確認する。VMkernel はバルーニングやスワップによって、未使用の仮想マシン メモリを定期的に回収します。一般的に、これは仮想マシンのパフォーマンスに影響を与えません。 |
3 | 大き過ぎる場合、仮想マシンのメモリ容量を減らし、適正なキャッシュ サイズにする。これにより、ほかの仮想マシンのメモリが解放されます。 |
4 | 仮想マシンのメモリ予約の値がアクティブなメモリの値より高く設定されている場合、予約の設定値を減らし、ホストにある別の仮想マシンから VMkernel がアイドル状態のメモリを回収できるようにすることを検討する。 |
5 | 1 台以上の仮想マシンを DRS クラスタに移行する。 |
6 | ホストに物理メモリを追加する。 |