vCenter Server に付属する SNMP エージェントを使用すると、vCenter Server が起動したとき、および vCenter Server 上でアラームが起動されたときにトラップを送信できます。vCenter Server の SNMP エージェントはトラップ エミッタとしてのみ機能し、GETGETBULK、および GETNEXT 要求の受信などその他の SNMP 操作はサポートされていません。

vCenter Server では、他の管理アプリケーションに SNMPv1 トラップを送信できます。vCenter Server から送信される SNMP トラップを解釈できるように、管理サーバを構成する必要があります。

vCenter Server の SNMP トラップを使用するには、vCenter Server の SNMP 設定を構成し、vCenter Server からのトラップを受け取るよう、管理クライアント ソフトウェアを構成します。

vCenter Server から送信されるトラップは、VMWARE-VC-EVENT-MIB.mib で定義されています。

vCenter Server の SNMP 設定の構成

vCenter Server で SNMP を使用する場合は、vSphere Client を使用して SNMP 設定を構成する必要があります。

前提条件

  • vSphere ClientvCenter Server インスタンスに接続されていることを確認します。
  • SNMP レシーバのドメイン名または IP アドレス、その受信者のポート番号、およびコミュニティ ストリングを確認します。

手順

  1. vSphere Clientで、vCenter Server インスタンスに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [設定] で [全般] をクリックします。
  4. [vCenter Server 設定] の中央ペインで [編集] をクリックします。
    [vCenter Server の設定の編集] ウィザードが表示されます。
  5. [SNMP レシーバ] をクリックして、その設定を編集します。
  6. SNMP トラップのプライマリ受信者について、次の情報を入力します。
    オプション 説明
    プライマリ受信者 URL SNMP トラップの受信者のドメイン名または IP アドレスを入力します。
    受信者の有効化 チェック ボックスを選択して SNMP レシーバを有効化します。
    受信者のポート

    SNMP エージェントがトラップを送信する先の受信者のポート番号を入力します。

    ポートの値が指定されていない場合、vCenter Server はデフォルトでポート 162 を使用します。

    コミュニティ ストリング 認証に使用するコミュニティ ストリングを入力します。
  7. (オプション) [受信者 2 URL][受信者 3 URL]、および [受信者 4 URL] オプションに他の SNMP レシーバの情報を入力し、[有効] を選択します。
  8. [OK] をクリックします。

結果

これで、 vCenter Server システムは、指定された管理システムにトラップを送信できるようになりました。

次のタスク

vCenter Server SNMP エージェントからのデータを受信して解釈するように、SNMP 管理ソフトウェアを構成します。SNMP 管理クライアント ソフトウェアの構成を参照してください。