メモリ (MBps) のチャートは、ホストに対するスワップインおよびスワップアウトの速度を表示します。

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表 1. データ カウンタ
チャートのラベル 説明
スワップイン速度 メモリがホストのスワップファイルからにスワップインされる平均速度。
  • カウンタ: swapinRate
  • 統計タイプ:比率
  • 単位: メガバイト毎秒 (MBps)
  • ロールアップ タイプ:平均(最小値/最大値)
  • 収集レベル:1 (4)
スワップアウト速度 メモリがホストのスワップ ファイルからからスワップアウトされる平均速度。
  • カウンタ: swapoutRate
  • 統計タイプ:比率
  • 単位: メガバイト毎秒 (MBps)
  • ロールアップ タイプ:平均(最小値/最大値)
  • 収集レベル:1 (4)

チャートの分析

ホストのメモリは、仮想マシンのワークロードに対応できる程度に大きくしておく必要があります。一時的に使用率が高くなっても、通常はパフォーマンス低下は発生しません。たとえば、複数の仮想マシンが同時に起動したり、仮想マシンのワークロードが急増したりする場合、メモリ使用量が高くなることがあります。

ただし、常にメモリ使用量の値が高い場合 (94% 以上)、要求を満たすのに必要なメモリ リソースがホストにないことを示しています。メモリのバルーンおよびスワップの値が高くない場合、パフォーマンスにはおそらく影響がありません。メモリ使用率が高く、ホストでバルーニングやスワップが頻繁に発生する場合、ホストの物理メモリの空き容量を確認します。空きメモリの値が 6% 以下の場合、ホストに追加のメモリ リソースが必要であることを示しています。

ホストのメモリ リソースが不足しているわけではない場合、ホスト上の仮想マシンおよびリソース プールについて、リソース共有、予約、および制限を確認します。ホストの設定が適切で、仮想マシンの設定より小さくないことを確認します。

ホストにメモリ リソースが不足しているか、パフォーマンス低下に気づいた場合、次の対応策を検討してください。

表 2. メモリ パフォーマンスの向上に関するアドバイス
# 解決方法
1 各仮想マシンに VMware Tools がインストールされていることを確認する。バルーン ドライバは VMware Tools と一緒にインストールされるもので、パフォーマンスの向上に大きく影響します。
2 バルーン ドライバが有効であることを確認する。VMkernel はバルーニングやスワップによって、未使用の仮想マシン メモリを定期的に回収します。一般的に、これは仮想マシンのパフォーマンスに影響を与えません。
3 大き過ぎる場合、仮想マシンのメモリ容量を減らし、適正なキャッシュ サイズにする。これにより、ほかの仮想マシンのメモリが解放されます。
4 仮想マシンのメモリ予約の値がアクティブなメモリの値より高く設定されている場合、予約の設定値を減らし、ホストにある別の仮想マシンから VMkernel がアイドル状態のメモリを回収できるようにする。
5 1 台以上の仮想マシンを DRS クラスタに移行する。
6 ホストに物理メモリを追加する。