ファイル タイプ別の容量使用率チャートは、データストアまたはデータストア クラスタ上の仮想ディスク、スワップ ファイル、スナップショット ファイル、およびその他の仮想マシン ファイルによる容量使用率を表示します。

注: このチャートでは履歴の統計を表示しません。入手可能な最新データのみを表示します。この最新データは、最後のロールアップの発生時間に応じて、最大 30 分の遅れが生じることがあります。また、すべてのデータストアの統計情報が一度に収集されるわけではありません。統計情報の収集は別々に行われます。

ファイル タイプ別の容量使用率チャートは、データストアの [パフォーマンス] タブの [ストレージ] ビューにあります。データストア クラスタ チャートにカウンタを表示することもできます。

データストア カウンタ

表 1. データ カウンタ
ファイル タイプ 説明
仮想ディスク

仮想ディスク ファイルごとに使用されるディスク容量。

仮想ディスク ファイルには、仮想マシンのハード ディスク ドライブの内容が保存されます。これには、オペレーティング システム、プログラム ファイル、データ ファイルなどの仮想マシンのハード ディスクに書き込む情報が格納されます。ファイルには拡張子 .vmdk が付加され、ゲスト OS に対する物理ディスク ドライブとして表示されます。

注: 同じく .vmdk という拡張子を持つ差分ディスクは、このファイル タイプには含まれません。
  • カウンタ:使用中
  • 統計タイプ:絶対値
  • 単位: ギガバイト (GB)
  • ロールアップ タイプ:最新版
  • 収集レベル:1 (4)
スワップ ファイル

スワップ ファイルごとに使用されるディスク容量。

スワップ ファイルは、仮想マシンの物理メモリをバックアップします。

  • カウンタ:使用中
  • 統計タイプ:絶対値
  • 単位: ギガバイト (GB)
  • ロールアップ タイプ:最新版
  • 収集レベル:1 (4)
スナップショット

仮想マシンのスナップショット ファイルごとに使用されるディスク容量。

スナップショット ファイルには、仮想マシンのスナップショットの情報が格納されます。これには、スナップショットの状態ファイルおよび差分ディスク ファイルが含まれます。スナップショットの状態ファイルには、スナップショットを作成した時点での仮想マシンの実行状態が格納されます。拡張子は .vmsn です。差分ディスク ファイルには、スナップショット作成後に仮想マシンが仮想ディスクに対して行なったアップデートが格納されます。

  • カウンタ:使用中
  • 統計タイプ: 絶対値
  • 単位: ギガバイト (GB)
  • ロールアップ タイプ:最新版
  • 収集レベル:1 (4)
ほかの仮想マシン ファイル

構成ファイルやログ ファイルなど、その他すべての仮想マシン ファイルで使用されるディスク容量。

  • カウンタ:使用中
  • 統計タイプ:絶対値
  • 単位: ギガバイト (GB)
  • ロールアップ タイプ:最新版
  • 収集レベル:1 (4)
その他。 ドキュメント ファイルやバックアップ ファイルなど、仮想マシン以外のすべてのファイルで使用されるディスク容量。
空き容量 現在使用されていないディスク容量。
合計容量

データストアで使用可能なディスク容量。データストアのキャパシティが定義されます。このチャートには、データセンターではなく、データストアに関する情報が表示されます。

合計キャパシティ = 仮想ディスク容量 + スワップ ファイル容量 + スナップショット容量 + その他の仮想マシン ファイル容量 + その他の容量 + 空き容量

チャートの分析

使用中の容量がキャパシティと等しい場合、データストアは完全に使用されています。たとえばスナップショットおよびシン プロビジョニング ディスクがある場合、割り当てられた容量はデータストア キャパシティよりも大きくなる場合があります。可能であれば、データストアにさらに多くの容量をプロビジョニングするか、データストアにディスクを追加するか、または共有のデータストアを使用します。

スナップショット ファイルが大量のデータストア容量を使用している場合、スナップショットが不要になったときに仮想ディスクに統合することを検討します。スナップショットを統合すると、REDO ログ ファイルが削除され、vSphere Client のユーザー インターフェイスからスナップショットが削除されます。データセンターの統合については、vSphere のドキュメントを参照してください。