仮想マシンは、VMFS ボリュームに保存される仮想マシン ログ ファイルに、サポートおよびトラブルシューティング情報を書き込むことができます。
仮想マシンのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適切に対応できるように設定されています。
使用環境の vMotion への依存度が高い場合、またはその他の理由でデフォルト設定では適当ではないと判断される場合は、仮想マシンのゲスト OS のログ設定を変更できます。
新しいログ ファイルは、常に、仮想マシンのパワーオン、再開、vMotion による移行などの際中に作成されます。
次の 2 つのパラメータを設定することで、仮想マシンによって生成されるログ データの量をさらに調整できます。
vmx.log.keepOld
:仮想マシンごとに保持されるログ ファイルの数は、vmx.log.keepOld
プロパティによって制御されます。注: 少なくとも 10 個のログ ファイルを保存することをお勧めします。より長い期間、ログ ファイルが必要な場合は、vmx.log.keepOld
を 20 以上に設定することができます。vmx.log.rotateSize
:各ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)は、vmx.log.rotateSize
プロパティによって制御されます。新しいログ ファイルがより頻繁に作成されるようにするには、この構成パラメータを使用してログ ファイルの最大サイズを制限します。ログにエントリが書き込まれるたびに、ログのサイズが確認されます。vmx.log.rotateSize
がデフォルト以外の値に設定されており、サイズがその制限値を超えた場合、次のエントリは新しいログ ファイルに書き込まれます。最大数のログ ファイルが存在する場合は、最も古いログ ファイルが削除されます。注: このパラメータを使用する場合は、少なくとも 2,000,000 バイト以上に設定することをお勧めします。
すべてのログ ファイルによって使用されるストレージ容量の合計は、これら 2 つのパラメータの積です。
これらの設定は、個々の仮想マシン単位で設定することも、ESXi ホスト上のすべての仮想マシンに対して設定することもできます。
次の手順では、ESXi ホスト上のすべての仮想マシンについて仮想マシン ログ データの量を制限する方法について説明します。
- 仮想マシン ログ データの量に制限を設定するには、/etc/vmware/config を編集します
- ファイルに
vmx.log.keepOld
とvmx.log.rotateSize
プロパティが定義されていない場合は、追加します。
たとえば、10 個のログ ファイルを、それぞれ 2,000,000 バイト以下で保持するには、/etc/vmware/config
で次のように追加します。
vmx.log.keepOld = "10"
vmx.log.rotateSize = "2000000"
各仮想マシンで使用されるストレージ容量の最大容量は 10 * 2,000,000 バイトです。
注:
PowerCLI スクリプトを使用すると、1 台のホストのすべての仮想マシンでこれらのプロパティを変更できます。