NetQueue は、一部のネットワーク アダプタの機能を利用して、個別に処理可能な複数の受信キューのシステムにネットワーク トラフィックを配信します。これによって、処理をマルチ CPU に拡張し、受信側のネットワーク パフォーマンスを向上させることができます。

vNIC および VMkernel アダプタのフィルタを管理して、受信キューを物理 NIC で効果的に使用するために、ESXi の NetQueue バランサはロード バランシング アルゴリズムを使用します。

さまざまなタイプの Rx キューを有効または無効にすることができます。詳細については、ESXCLI のリファレンスドキュメントの esxcli network nic queue loadbalancer set コマンドを参照してください。

ホストでの NetQueue の有効化

NetQueue は、デフォルトで有効になっています。一度無効にした NetQueue を使用するには、再度有効にする必要があります。

前提条件

手順

  1. ホストの ESXi Shell で、次のコマンドを使用します。
    esxcli system settings kernel set --setting="netNetqueueEnabled" --value="TRUE"
  2. NetQueue を使用するように NIC ドライバを構成するには、esxcli module parameters set コマンドを使用します。
    デュアルポート Emulex NIC で 8 個の受信キューを持つドライバを構成するには、次の ESXCLI コマンドを実行します。
    esxcli system module parameters set -m tg3 -p force_netq=8,8 
  3. ホストを再起動します。

ホストでの NetQueue の無効化

NetQueue は、デフォルトで有効になっています。

前提条件

NIC ドライバの構成については、「Getting Started with ESXCLI」を参照すると理解が深まります。

手順

  1. ESXCLI では、ホストのバージョンに応じて次のコマンドを使用します。
    esxcli system settings kernel set --setting="netNetqueueEnabled" --value="FALSE"
  2. NIC ドライバの NetQueue を無効にするには、esxcli module parameters set コマンドを使用します。
    1 つの受信キューを持つドライバを構成するには、デュアルポート Emulex NIC で ESXCLI コマンドを実行します。
    esxcli system module parameters set -m tg3 -p force_netq=1,1
  3. ホストを再起動します。