vSphere 標準スイッチの設定により、ポートに対するスイッチ全体のデフォルトが制御されます。この設定は、各標準スイッチのポート グループの設定でオーバーライドできます。アップリンク構成や使用可能なポート数などの標準スイッチ プロパティの編集方法について説明します。
ESXi ホストのポート数
ESXi ホストのホスト リソースを効率良く使用するため、仮想スイッチのポートは動的に増減されます。このようなホストのスイッチはホストでサポートされているポートの最大数まで拡張可能です。ポートの限界はホストが処理できる仮想マシンの最大数に基づいて決まります。
vSphere 標準スイッチでの MTU サイズの変更
vSphere 標準スイッチの最大転送ユニット (MTU) のサイズを変更して、1 つのパケットで送信されるペイロード データの量を増やす(つまり、ジャンボ フレームを有効にする)ことにより、ネットワークの効率を高める方法について説明します。
手順
物理アダプタの速度の変更
物理アダプタの接続速度およびデュプレックスを変更し、データをトラフィック速度に合わせて転送する方法について説明します。
物理アダプタが SR-IOV をサポートしている場合は、それを有効にして仮想マシン ネットワークで使用する仮想機能の数を構成することができます。
手順
vSphere 標準スイッチへの物理アダプタの割り当て
物理アダプタを標準スイッチに割り当て、ホスト上の仮想マシンおよび VMkernel アダプタへの接続を提供する方法について説明します。NIC のチームを構築して、トラフィックの負荷を分散させたりフェイルオーバーを構成することができます。
手順
- vSphere Client で、ホストに移動します。
- [構成] タブの [ネットワーク] を展開し、[仮想スイッチ] を選択します。
- 物理アダプタの追加先となる標準スイッチを選択します。
- [物理アダプタの管理] をクリックします。
- 使用可能な物理ネットワーク アダプタを 1 つ以上スイッチに追加します。
- [アダプタを追加] をクリックして、リストから 1 つ以上のネットワーク アダプタを選択し、[OK] をクリックします。
選択したアダプタが [割り当てられたアダプタ] リストの下のフェイルオーバー グループ リストに表示されます。
- (オプション) フェイルオーバー グループ内でのアダプタの位置を変更するには、上矢印と下矢印を使用します。
このフェイルオーバーのグループにより、外部ネットワークとデータを交換する場合のアダプタのロール(つまり、アクティブ、スタンバイ、または未使用)が決まります。デフォルトでは、アダプタはアクティブとして標準スイッチに追加されます。
- [アダプタを追加] をクリックして、リストから 1 つ以上のネットワーク アダプタを選択し、[OK] をクリックします。
- [OK] をクリックして物理アダプタの構成を適用します。
vSphere Standard スイッチのトポロジ
トポロジ ダイアグラムを使用して、vSphere 標準スイッチの構造とコンポーネントを確認します。
標準スイッチのトポロジ ダイアグラムには、スイッチに関連付けられたアダプタとポート グループが視覚的に示されています。
ダイアグラムから、選択したポート グループと選択したアダプタの設定を編集できます。
手順
- vSphere Client で、ホストに移動します。
- [構成] タブの [ネットワーク] を展開し、[仮想スイッチ] を選択します。
- リストから標準スイッチを選択します。
結果
例: VMkernel および仮想マシンをネットワークに接続する標準スイッチのダイアグラム
仮想環境で、vSphere 標準スイッチが、vSphere vMotion および管理ネットワークの VMkernel アダプタと仮想マシンのグループ化を処理します。統合トポロジ ダイアグラムを使用して、仮想マシンまたは VMkernel アダプタが外部ネットワークに接続しているかどうかを調べたり、データを運ぶ物理アダプタを識別したりできます。