分散ポート グループのフェイルオーバー NIC の順序を変更すると、グループに関連付けられた仮想マシンが外部ネットワークから切断される原因になります。

問題

たとえば、vSphere Clientを使用して、vCenter Server の分散ポート グループ用にフェイルオーバー グループのアップリンクを再配置した後、ポート グループの一部の仮想マシンが外部ネットワークにアクセスできなくなります。

原因

フェイルオーバー順序の変更後、複数の原因によって仮想マシンが外部ネットワークへの接続を失う可能性があります。

  • 仮想マシンを実行するホストの物理 NIC に、アクティブまたはスタンバイに設定されたアップリンクが関連付けられていない。ポート グループ用にホストから物理 NIC に関連付けられたすべてのアップリンクが未使用に移ります。
  • vSphere の LACP の使用要件に合わせて、ホストの物理 NIC を持たないリンク集約グループ (LAG) が、唯一のアクティブなアップリンクとして設定されている。
  • 仮想マシンのトラフィックが VLAN で分離されている場合、アクティブなアップリンク用のホストの物理アダプタは、これらの VLAN からのトラフィックを処理しない物理スイッチ上のトランク ポートに接続されている可能性がある。
  • ポート グループに IP ハッシュのロード バランシング ポリシーが設定されている場合、アクティブなアップリンク アダプタは、EtherChannel に存在しない可能性がある物理スイッチのポートに接続される。

Distributed Switch の統合トポロジまたはホストのプロキシ スイッチの図から、ポート グループの仮想マシンと、関連付けられたホストのアップリンクおよびアップリンク アダプタへの接続性を調べることができます。

解決方法

  • ホスト上の単一の物理 NIC に関連付けられたアップリンクのフェイルオーバー順序をリストアして、有効にします。
  • 同一の設定を持つポート グループを作成し、ホストに有効なアップリンク番号を使用するようにして、仮想マシン ネットワークをそのポート グループに移行します。
  • アクティブなフェイルオーバー グループに参加しているアップリンクに NIC を移動します。
    vSphere Clientを使用してホストの物理 NIC を別のアップリンクに移動できます。
    • Distributed Switch 上で、[ホストの追加と管理] ウィザードを使用します。
      1. vSphere Clientで Distributed Switch に移動します。
      2. [アクション] メニューから、[ホストの追加と管理] を選択します。
      3. [タスクを選択] ページで [ホスト ネットワークの管理] オプションをクリックし、ホストを選択します。
      4. ホストの NIC を有効なアップリンクに割り当てるには、[物理ネットワーク アダプタの管理] ページに移動し、NIC をスイッチのアップリンクに関連付けます。
    • ホスト レベルで NIC を移動します。
      1. vSphere Clientでホストに移動して [設定] タブで [ネットワーク] メニューを展開します。
      2. [仮想スイッチ] を選択し、分散プロキシ スイッチを選択します。
      3. [選択したスイッチに接続された物理ネットワーク アダプタを管理します] をクリックして NIC を有効なアップリンクに移動します。