スイッチ検出プロトコルは、vSphere 管理者が、物理スイッチのどの部分が vSphere 標準スイッチまたは vSphere Distributed Switch に接続されているのかを判別するのに役立ちます。

vSphere 5.0 以降は、シスコ検出プロトコル (CDP) およびリンク層検出プロトコル (LLDP) をサポートしています。CDP は、Cisco 物理スイッチに接続された、vSphere 標準スイッチおよび vSphere distributed switch に対して使用できます。LLDP は、バージョン 5.0.0 以降の vSphere distributed switch に対して使用できます。

特定の vSphere Distributed Switch または vSphere 標準スイッチに対して CDP または LLDP が有効になっている場合は、デバイス ID、ソフトウェア バージョン、タイムアウトなどのピア物理スイッチのプロパティを vSphere Clientから表示できます。

vSphere Distributed Switch でのシスコ検出プロトコルの有効化

シスコ検出プロトコル (CDP) を使用すると、vSphere の管理者は、vSphere 標準スイッチまたは vSphere Distributed Switch に接続されている Cisco スイッチの物理ポートを確認できます。vSphere Distributed Switch の CDP が有効になっている場合は、Cisco スイッチのプロパティ(デバイス ID、ソフトウェア バージョン、タイムアウトなど)を表示できます。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[ネットワーク] をクリックし、Distributed Switch に移動します。
  2. [アクション] メニューから、[設定] > [設定の編集] を選択します。
  3. [設定の編集] ダイアログ ボックスで、[詳細] をクリックします。
  4. [検出プロトコル] セクションで、[タイプ] ドロップダウン メニューから [Cisco Discovery Protocol] を選択します。
  5. [操作] ドロップダウン メニューから、スイッチに接続されている ESXi ホストの操作モードを選択します。
    オプション 説明
    待機 ESXi は、関連付けられた Cisco スイッチ ポートに関する情報を検出して表示しますが、Cisco スイッチ管理者は、vSphere Distributed Switch に関する情報を使用できません。
    アドバタイズ ESXi は vSphere Distributed Switch に関する情報を Cisco スイッチ管理者に公開しますが、Cisco スイッチに関する情報を検出および表示しません。
    両方 ESXi は、関連付けられた Cisco スイッチに関する情報を検出して表示し、vSphere Distributed Switch に関する情報を Cisco スイッチ管理者に公開します。
  6. [OK] をクリックします。

vSphere Distributed Switch でのリンク層検出プロトコルの有効化

リンク層検出プロトコル (LLDP) を使用すると、vSphere の管理者は、どの物理スイッチ ポートが特定の vSphere Distributed Switch に接続されているかを判断できます。特定の Distributed Switch に対して LLDP が有効になっている場合は、物理スイッチのプロパティ(シャーシ ID、システム名と説明、およびデバイスの機能など)を表示できます。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[ネットワーク] をクリックし、Distributed Switch に移動します。
  2. [アクション] メニューから、[設定] > [設定の編集] を選択します。
  3. [設定の編集] ダイアログ ボックスで、[詳細] をクリックします。
  4. [検出プロトコル] セクションの [タイプ] ドロップダウン メニューから [リンク層探索プロトコル] を選択します。
  5. [操作] ドロップダウン メニューから、スイッチに接続されている ESXi ホストの操作モードを選択します。
    操作 説明
    待機 ESXiは、関連付けられた物理スイッチ ポートに関する情報を検出して表示しますが、スイッチ管理者は、vSphere Distributed Switch に関する情報を使用できません。
    アドバタイズ ESXiは vSphere Distributed Switch に関する情報をスイッチ管理者に提供しますが、物理スイッチに関する情報を検出および表示しません。
    両方 ESXiは、関連付けられた物理スイッチに関する情報を検出して表示し、スイッチ管理者は、vSphere Distributed Switch に関する情報を使用できます。
  6. [OK] をクリックします。

スイッチ情報の表示

Distributed Switch で Cisco Discovery Protocol (CDP) または Link Layer Discovery Protocol (LLDP) が有効になっており、スイッチに接続されているホストが [待機] または [両方] の操作モードで動作している場合は、vSphere Clientで物理スイッチ情報を表示できます。

手順

  1. vSphere Clientで、ホストに移動します。
  2. [構成] タブで、[ネットワーク] を展開し、[物理アダプタ] をクリックします。
  3. 詳細情報を表示するには、リストから物理アダプタを選択します。

結果

有効になっているスイッチ検出プロトコルに応じて、スイッチのプロパティが [CDP] タブまたは [LLDP] タブに表示されます。ネットワークから情報が得られる場合は、ピア デバイス機能の下でスイッチのシステム機能を確認できます。