ホスト上の TCP/IP スタックの DNS およびデフォルト ゲートウェイ構成を変更する方法について説明します。輻輳制御アルゴリズム、接続の最大数、およびカスタム TCP/IP スタックの名前を変更することもできます。

注: デフォルトのTCP/IP スタックのみの DNS およびデフォルト ゲートウェイ設定を変更できます。別々の TCP/IP スタックを使用する場合は、複数の DNS およびゲートウェイの構成がサポートされます。

手順

  1. vSphere Client で、ホストに移動します。
  2. [構成] タブで、[ネットワーク] を展開して、[TCP/IP 構成] を選択します。
  3. テーブルからスタックを選択し、[編集] をクリックして、適切な変更を行います。
    ページ オプション
    DNS 構成 DNS サーバを取得する方法を選択します。
    • [VMkernel ネットワーク アダプタから設定を自動的に取得] を選択し、[VMkernel ネットワーク アダプタ] ドロップダウン メニューからネットワーク アダプタを選択します。
    • [設定を手動で入力してください] を選択し、DNS 構成設定を編集します。
      1. ホスト名を編集します。
      2. ドメイン名を編集します。
      3. 優先 DNS サーバの IP アドレスを入力します。
      4. 代替 DNS サーバの IP アドレスを入力します。
      5. (オプション) 完全修飾でないドメイン名の解決時に、[ドメインの検索] テキスト ボックスを使用して、DNS 検索で使用する DNS サフィックスを指定します。
    ルーティング VMkernel ゲートウェイ情報を編集します。
    注: デフォルト ゲートウェイを削除すると、クライアントとホストとの接続が失われる可能性があります。
    名前 カスタム TCP/IP スタックの名前を変更します。
    詳細 接続の最大数とスタックの輻輳制御アルゴリズムを編集します。
  4. [OK] をクリックして、変更内容を適用します。

次のタスク

CLI コマンドを使用して、固定ルートを追加のゲートウェイに追加できます。詳細については、http://kb.vmware.com/kb/2001426 を参照してください。

明示的な輻輳通知

明示的な輻輳通知 (ECN) を使用すると、TCP 送信者は転送速度を低減してパケット ドロップを回避することができます。ECN は RFC 3168 で指定されています。vSphere 7.0 以降では ECN がサポートされ、デフォルトで有効になっています。

esxcli コマンドを使用して、任意の netstack の ECN ステータスを取得できます。

手順

  1. ホストの ESXi Shell で、次のコマンドを使用します。
    esxcli network ip netstack set -N <NetStack-Name> --ecn=<str>
  2. ECN のステータスを設定できます。ESXi では、設定で次の値を使用できます。
    ... --ecn=<str> ECN のステータス(明示的な輻輳通知)。disabled:ECN 機能を完全に無効にする echo-only:ECN のエコーのみ、初期化しない enabled:ECN 機能を完全に有効にする
    このパラメータのデフォルト値は enabled です。このパラメータの値が enabled の場合、ESXi が ECN を使用することがあります。環境内のルーターまたはネットワーク アプライアンスが ECN ビットを含む IP パケットを正確に処理できない場合、ECN 機能は disabled に設定できます。