有効なクラスタには、すべての予約を満たして、実行中のすべての仮想マシンをサポートするのに十分なリソースがあります。
次図に、固定リソース プールを持つ有効なクラスタの例と、その CPU およびメモリ リソースの計算方法を示します。
このクラスタの特性は次のとおりです。
- クラスタのリソースは、合計 12GHz です。
- それぞれタイプが [固定] ([拡張可能な予約] が選択されていない) のリソース プールが 3 つあります。
- 3 つのリソース プールをあわせた予約の合計は、11GHz (4+4+3GHz) です。合計は、クラスタの [予約済みの容量] フィールドに示されます。
- RP1 は、4GHz の予約を使用して作成されています。それぞれ 2GHz の 2 台の仮想マシン (VM1 および VM7) がパワーオンされます ([使用済みの予約]: 4GHz)。さらに仮想マシンをパワーオンするリソースは、残っていません。VM6 は、パワーオンされていないものとして表示されます。VM6 は予約を消費しません。
- RP2 は、4GHz の予約を使用して作成されています。1GHz と 2GHz の 2 台の仮想マシンがパワーオンされています ([使用済みの予約]:3GHz)。1GHz が未予約で残っています。
- RP3 は、3GHz の予約を使用して作成されています。3GHz を持つ 1 台の仮想マシンがパワーオンされています。さらに仮想マシンをパワーオンするのに使用可能なリソースはありません。
次図に、予約タイプ [拡張可能]を使用した一部のリソース プール (RP1 および RP3) を持つ有効なクラスタの例を示します。
有効なクラスタを次のように構成できます。
- クラスタのリソースは、合計 16GHz です。
- RP1 および RP3 はタイプ [拡張可能] で、RP2 はタイプ固定です。
- 3 つのリソース プールを統合した使用済みの予約の合計は、16GHz です (RP1 の 6GHz、RP2 の 5GHz、および RP3 の 5GHz)。16GHz は、最上位レベルのクラスタの [予約済みの容量] として表示されます。
- RP1 は、4GHz の予約を使用して作成されています。それぞれ 2GHz の 3 台の仮想マシンがパワーオンされています。これらの仮想マシンのうちの 2 台 (たとえば、VM1 と VM7) は、RP1 の予約を使用でき、3 台目の仮想マシン (VM6) は、クラスタのリソース プールから予約を使用できます。(このリソース プールのタイプが [固定] の場合、追加の仮想マシンのパワーオンはできません)。
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RP2 は、5GHz の予約を使用して作成されています。1GHz と 2GHz の 2 台の仮想マシンがパワーオンされています ([使用済みの予約]:3GHz)。2GHz が未予約で残っています。
RP3 は、5GHz の予約を使用して作成されています。3GHz と 2GHz の 2 台の仮想マシンがパワーオンされています。このリソース プールのタイプが [拡張可能] であっても、親の余分なリソースがすでに RP1 によって使用されているので、追加の 2GHz の仮想マシンをパワーオンすることはできません。