信頼済みクラスタから信頼済みホストを削除(廃止)することができます。シナリオに応じて、信頼済みクラスタ内の 1 つまたはすべての信頼済みホストを廃止できます。
信頼済みホストを廃止すると、修正機能によって、信頼済みホストに必要な状態が、移動先の信頼されていないクラスタの状態に設定されます。廃止された信頼済みホストは、通常のホストになります。信頼済みホストの移動元の信頼済みクラスタは、必要な状態構成を維持したまま、信頼済みクラスタとして引き続き機能します。
信頼済みクラスタからすべての信頼済みホストを削除すると、信頼済みクラスタは廃止されます。信頼済みホストと信頼済みクラスタから必要な状態構成と適用構成を両方削除してから、すべての信頼済みホストを信頼されていないクラスタに移動します。
環境内で、廃止された信頼済みホストを再利用することができます。たとえば、信頼されていないインフラストラクチャのキャパシティ内でホストを再利用したり、vSphere 信頼機関 ホストとして再利用したりできます。廃止されたホストは、同じ vCenter Server または別の vCenter Server で使用できます。
信頼済みクラスタの構成と健全性の詳細については、信頼済みクラスタの健全性の確認と修正を参照してください。
前提条件
- 信頼できるクラスタの vCenter Server で vSphere 7.0 Update 1 以降が実行されている必要があります。
- PowerCLI を使用する場合は、バージョン 12.1.0 以降が必要です。
手順
- vSphere Client を使用して、信頼済みクラスタの vCenter Server に接続します。
- 信頼機関管理者としてログインします。
- 信頼できるクラスタに移動します。
- 信頼済みクラスタ内の信頼済みホストを廃止する方法を決定します。
タスク 手順 信頼済みクラスタと残りの信頼済みホストに必要な構成状態を維持する - ホストをメンテナンス モードにして、新しい空のクラスタ(ホストが含まれていないクラスタ)にホストを移動します。
- ホストのメンテナンス モードを終了します。
- 新しい空のクラスタ(信頼されていないクラスタ)の [信頼機関] タブで、[修正] をクリックします。
修正を行うと、移動されたホストから信頼済みの構成が削除されます。信頼済みクラスタに必要な状態構成は維持されます。
すべての信頼済みホストから必要な構成状態および適用構成状態を削除する - PowerCLI セッションで Connect-VIServer コマンドレットを実行し、信頼機関の管理者として信頼できるクラスタの vCenter Server に接続します。
Connect-VIServer -server TrustedCluster_VC_ip_address -User trust_admin_user -Password 'password'
- 次の例のように Set-TrustedCluster コマンドレットを実行します。
Set-TrustedCluster -TrustedCluster 'TrustedCluster' -State Disabled
すべての信頼済みホストから信頼済みインフラストラクチャの構成が削除され、信頼済みクラスタに必要な状態構成が削除されます。
- すべてのホストをメンテナンス モードに切り替えて、別のクラスタに移動します。
- ホストのメンテナンス モードを終了します。
- 信頼済みクラスタが健全であることを確認するには、信頼済みクラスタの [信頼機関] タブで [健全性の確認] をクリックします。