vCenter Server システムは、すべての管理対象ホストへデータを送信可能であり、かつ vSphere Client からデータを受信できる必要があります。管理対象ホスト間での移行アクティビティやプロビジョニング アクティビティを有効にするには、事前に設定された TCP ポートおよび UDP ポートを経由して送信元ホストと送信先ホスト間でデータの送受信が可能である必要があります。
vCenter Server には、事前に設定された TCP および UDP ポートを経由してアクセスします。ファイアウォールの外からネットワーク コンポーネントを管理する場合、ファイアウォールを再設定して、該当するポートへのアクセスを許可する必要があります。vSphere でサポートされているすべてのポートとプロトコルのリストについては、https://ports.vmware.comの VMware Ports and Protocols Tool™ を参照してください。
インストール中、ポートが使用中であるか、拒否リストを使用してブロックされている場合は、vCenter Server インストーラによってエラー メッセージが表示されます。インストールを続行するには別のポート番号を使用する必要があります。プロセス間通信でのみ使用される内部ポートがあります。
VMware では、通信に指定のポートが使用されます。また、管理対象ホストでは、vCenter Server からのデータが指定ポートで監視されます。これらのいずれかの構成要素の間に組み込みのファイアウォールが存在する場合は、インストールまたはアップグレードのプロセスで、インストーラによってポートが開かれます。カスタマイズされたファイアウォールの場合は、必要なポートを手動で開く必要があります。管理対象ホスト 2 台の間にファイアウォールが存在し、移行、クローン作成など、送信元または送信先のアクティビティを実行する場合、管理対象ホストがデータを受信できるように構成する必要があります。
別のポートを使用して vSphere Client データを受信するように vCenter Server システムを構成するには、『vCenter Server およびホストの管理』を参照してください。