vSphere クラウド ネイティブ ストレージ は、データストア間のパーシステント コンテナ ボリュームの移行をサポートしています。

考慮事項と制限事項

移行を実行する場合は、次の点を考慮してください。
  • 移行できるのは、単一ブロック ボリュームのみです。
  • Kubernetes クラスタのすべてのノードから元のデータストアとターゲット データストアにアクセスできることを確認します。これは、単一ゾーンのデプロイと、複数のゾーンにまたがってデプロイされた Kubernetes クラスタに適用されます。
  • ボリュームが仮想マシンに接続されている場合、仮想マシンはボリュームの再配置中もロックされたままになります。再配置するボリュームが Kubernetes ノードの仮想マシンに接続されている場合、仮想マシンで他の制御操作を行うことはできません。この操作には、仮想マシンへの他のボリュームの接続または接続解除、仮想マシンの別のデータストアへの移行、仮想マシンの構成の変更などが含まれます。
  • クラウド ネイティブ ストレージ は PMEM ストレージをサポートしていません。ボリュームを PMEM データストアに再配置しようとすると、失敗します。
  • ターゲット データストアには、移行されたボリュームに対応できる十分な空き容量が必要です。データストアの空き容量がボリューム サイズよりも小さい場合は、移行するデータストアを選択できません。
  • vSphere Client は、移行操作中のストレージ ポリシーの自動変更をサポートしていません。ただし、互換性のないポリシーを持つデータストアを移行先のデータストアとして選択することが禁止されることはありません。
  • 移行後、ボリュームをバッキングする仮想ディスクは、ターゲット データストア上の次のいずれかのフォルダに配置されます。
    • データストア上の FCD ディレクトリ。
    • 仮想マシン フォルダ(ボリュームが仮想マシンに接続されている場合)。

詳細については、VMware のナレッジベースの記事 KB90607 を参照してください。

コンテナ ボリュームの移行

vSphere Client を使用して、パーシステント コンテナ ボリュームを移行できます。

前提条件

  • 移行されたボリュームに対応できる十分な空き容量がターゲット データストアにあることを確認します。
  • ターゲット データストアに対する権限があることを確認します。

手順

  1. vCenter Server インスタンス、データセンター、データストア、またはデータクラスタに移動します。
  2. [監視] タブをクリックし、[ クラウド ネイティブ ストレージ] の下の [コンテナ ボリューム] をクリックします。
  3. ボリュームのリストでボリュームを選択し、[移行] をクリックします。
    このスクリーンショットはボリュームのリストと [移行] ボタンを示しています。
  4. [ボリュームの移行] 画面で、ターゲット データストアを選択します。
    ターゲット データストアに警告が表示されることがあります。警告に次の内容が含まれている場合でも、移行操作を続行できます。
    • ポリシーに互換性がありません。ターゲット データストアのストレージ ポリシーがボリュームのストレージ ポリシーと同じでない場合。
    • ボリュームにアクセスできません。一連のホストがアクセスできるデータストアから、どのホストもアクセスできないデータストアにボリュームを移行する場合。

    [ボリュームの移行] 画面のターゲット データストアのリスト。

  5. [確認] チェック ボックスをオンにし、[移行] をクリックして移行操作を続行します。