vCenter Server をデプロイしたら、ネットワーク設定を再構成し、Bash シェルへのアクセスを有効にしてトラブルシューティングできます。ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスにアクセスするには、root としてログインする必要があります。
ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスのホーム ページには、vCenter Server のサポート バンドルへのリンクがあります。サポート バンドルへのリンクの形式は、https://appliance-host-name:443/appliance/support-bundle です。
ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスへのログイン
ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスでは、テキストベースのメニューを使用して、vCenter Server とローカルに通信できます。
手順
結果
ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスにログインしました。root ユーザーのパスワードの変更、ネットワーク設定の編集、vCenter Server Appliance Bash シェルへのアクセスの有効化を行うことができます。
root ユーザーのパスワードの変更
vCenter Server のダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスへの不正アクセスを回避するために、root ユーザーのパスワードを変更できます。
vCenter Server インスタンスのデフォルトの root パスワードは、デプロイ中に入力するパスワードです。
chage -M number_of_days -W warning_until_expiration user_name
を実行することによって、アカウントの有効期限を変更できます。root パスワードの有効期限を無限に延長するには、
chage -M -1 -E -1 root
コマンドを実行します。
手順
- ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスにログインします。
- [パスワードの構成] を選択して、Enter キーを押します。
- root ユーザーの旧パスワードを入力して、Enter キーを押します。
- 新しいパスワードを設定して、Enter キーを押します。
- ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスのメイン メニューに戻るまで、Esc を押します。
結果
アプライアンスの root ユーザーのパスワードが変更されました。
vCenter Server の管理ネットワークの構成
vCenter Server インスタンスは、DHCP サーバからネットワーク設定を取得できます。また、固定 IP アドレスを使用することもできます。ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスで、vCenter Server のネットワーク設定を変更できます。IPv4、IPv6、および DNS 構成を変更できます。
前提条件
vCenter Server インスタンスの IP アドレスを変更する場合は、システム名が完全修飾ドメイン名 (FQDN) であることを確認します。デプロイ中にシステム名として IP アドレスを設定すると、デプロイ後に IP アドレスを変更できなくなります。システム名は、常にプライマリ ネットワークの識別子として使用されます。
手順
vCenter Server の管理ネットワークの再起動
vCenter Server の管理ネットワークを再起動して、ネットワーク接続を復元します。
手順
- vCenter Server のダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスにログインします。
- [管理ネットワークの再起動] を選択して、Enter を押します。
- F11 を押します。
Bash シェルへのアクセスの有効化
ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスを使用して、Bash シェルへのローカル アクセスおよびリモート アクセスを有効にできます。ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスを使用して有効にした Bash シェル アクセスは、3600 秒間、有効な状態が維持されます。
手順
- vCenter Server のダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスにログインします。
- [トラブルシューティング オプション] を選択し、Enter キーを押します。
- [トラブルシューティング モード オプション] メニューから、Bash シェルを有効にするか SSH を有効にするかを選択します。
- Enter キーを押してサービスを有効にします。
- ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスのメイン メニューに戻るまで、Esc を押します。
次のタスク
vCenter Server の Bash シェルにアクセスして、トラブルシューティングを行います。
トラブルシューティングのための Bash シェルへのアクセス
トラブルシューティングのためにのみ、Bash シェルにログインします。
手順
- 次のいずれかの方法を使用して、シェルにアクセスします。
- vCenter Server インスタンスに直接アクセスできる場合は、Alt + F1 を押します。
- リモート接続する場合は、SSH などのリモート コンソール接続を使用してセッションを開始します。
- ユーザー名とパスワードを入力します。
- シェルで、
pi shell
またはshell
コマンドを入力して、Bash シェルにアクセスします。
トラブルシューティングのための vCenter Server サポート バンドルのエクスポート
DCUI のホーム画面に表示される URL を使用して、トラブルシューティングのためにアプライアンス内の vCenter Server インスタンスのサポート バンドルをエクスポートできます。
vc-support.sh スクリプトを実行することにより、vCenter Server アプライアンス Bash シェルからサポート バンドルを収集することもできます。
サポート バンドルは、.tgz 形式でエクスポートされます。