vCenter Server は、事前構成された仮想マシンを使用してデプロイされ、VMware vCenter Server® サービスおよび関連サービスを実行するために最適化されています。
vCenter Server のデプロイ時に、VMware vCenter® Single Sign-On™ ドメインを作成するか、または既存のドメインに参加することができます。vCenter Server のデプロイの詳細については、『vCenter Server のインストールとセットアップ』を参照してください。
vCenter Server は、VMware ESXi™ 6.0 以降でサポートされています。パッケージには、次のソフトウェアが含まれています。
- Project Photon OS® 3.0
- PostgreSQL データベース
- vCenter Server 8.0 および vCenter Server 8.0 コンポーネント
- vCenter Server の実行に必要なサービス(vCenter Single Sign-On、License Service、VMware Certificate Authority など)
認証の詳細については、『vSphere 認証』を参照してください。
事前構成された仮想マシンのカスタマイズはサポートされません(メモリ、CPU、ディスク容量の増設を除く)。
vCenter Server には、以下のデフォルトのユーザー名があります。
- 仮想アプライアンスのデプロイ時に設定したパスワードを持つ root ユーザー。root ユーザーは、vCenter Server 管理インターフェイスと事前構成された仮想マシンのオペレーティング システムへのログインに使用します。
重要: vCenter Server の root アカウントのパスワードは、デフォルトでは 365 日後に期限が切れます。root パスワードの変更とパスワードの有効期限の設定については、 root ユーザーのパスワードおよびパスワード有効期限の設定の変更を参照してください。
- administrator@your_domain_name。これは、アプライアンスのデプロイ時に設定したパスワードとドメイン名を持つ vCenter Single Sign-On ユーザーです。
vCenter Server をインストールするときに、vSphere ドメインを変更できます。Microsoft Active Directory や OpenLDAP のドメイン名と同じドメイン名を使用しないでください。
最初は、ユーザー administrator@your_domain_name のみが、vCenter Server システムにログインできる権限を持っています。デフォルトでは、administrator@your_domain_name ユーザーは SystemConfiguration.Administrators グループのメンバーです。このユーザーは、追加ユーザーやグループが定義される ID ソースを vCenter Single Sign-On に追加し、ユーザーやグループに権限を付与できます。詳細については、『vSphere のセキュリティ』を参照してください。
vCenter Server の設定は、次の 4 つの方法で行うことができます。
- vCenter Server 管理インターフェイスを使用する。
システム設定(アクセス、ネットワーク、時刻同期、root パスワード設定など)を編集できます。これは、vCenter Server を設定するための推奨される方法です。
- vSphere Client を使用します。
vCenter Server のシステム設定に移動し、環境を Active Directory ドメインに参加させることができます。vCenter Server で実行中のサービスを管理し、アクセス、ネットワーク、ファイアウォールなどのさまざまな設定を変更できます。
- Bash シェルを使用する。
TTY1 を使用してコンソールにログインしたり、SSH を使用して vCenter Server で設定、監視、トラブルシューティングのコマンドを実行したりできます。
- ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスを使用する。
TTY2 を使用して vCenter Server のダイレクト コンソール ユーザー インターフェイスにログインし、root ユーザーのパスワードの変更、ネットワーク設定、Bash シェルまたは SSH へのアクセスを有効にすることができます。
Platform Services Controller に対する変更点
vSphere 7.0 では、すべての Platform Services Controller サービスが vCenter Server に統合されています。
vSphere 7.0 以降では、vSphere 7.0 での vCenter Server のデプロイまたはアップグレードに、vCenter Server Appliance の実行用に最適化されている事前構成済みの仮想マシンである vCenter Server を使用する必要があります。新しい vCenter Server では、認証、証明書管理、ライセンスなどの機能とワークフローを保持するすべての Platform Services Controller サービスが提供されます。外部 Platform Services Controller をデプロイして使用する必要がなくなりました。これらの操作を行うこともできません。すべての Platform Services Controller サービスは vCenter Server に統合され、デプロイと管理が簡素化されました。
これらのサービスは vCenter Server に属するようになったため、Platform Services Controller の一部としては記載していません。vSphere 7.0 では、vSphere の認証 ドキュメントが Platform Services Controller の管理 ドキュメントに置き換わっています。新しいドキュメントには、認証と証明書の管理に関する詳細が記載されています。既存の外部 Platform Services Controller を使用する vSphere 6.5 および 6.7 デプロイから、vCenter Server Appliance を使用する vSphere 7.0 にアップグレードまたは移行する場合の詳細については、vSphere のアップグレードのドキュメントを参照してください。