vSphere のタスクは、vSphere インベントリ内のオブジェクトに対して実行されるアクティビティおよびアクションです。
vSphere タスクとは、仮想マシンの移行など、即座に完了しないシステム アクティビティを指します。たとえば、仮想マシンのパワーオフはタスクです。毎晩このタスクを手動で実行するか、毎晩仮想マシンをパワーオフするようにスケジュール設定されたタスクを設定できます。
vSphere タスクを表示する方法
vSphere 環境に、1 つのオブジェクトまたはすべてのオブジェクトに関連する vSphere タスクを表示する方法について説明します。
デフォルトでは、オブジェクトのタスク リストに、その子オブジェクトで実行されるタスクも含まれています。タスク リストをフィルタリングするには、[ターゲット] 列フィルタに必要なオブジェクトを入力します。
vCenter Server 拡張リンク モード グループの一部である vCenter Server インスタンスにログインしている場合は、タスク リストの [サーバ] 列に、タスクが実行された vCenter Server システムの名前が表示されます。
手順
vSphere タスクをキャンセルする方法
vSphere タスクをキャンセルすると、実行中のタスクの発生が停止します。スケジュール設定タスクをキャンセルしても、それ以降の実行はキャンセルされません。実行されていないスケジュール設定タスクをキャンセルするには、そのタスクのスケジュールを再設定します。
前提条件
必要な権限:
- 手動タスク:
- スケジュール設定されたタスク:
手順
結果
キャンセルされたタスクと対応するイベントは、vCenter Server データベースに保持されます。vCenter Server データベースでのタスクとイベントの保持、およびデータベース設定の構成方法については、『vSphere の監視とパフォーマンス』ドキュメントを参照してください。
vSphere タスクをフィルタリングする方法
1 つのオブジェクトまたは環境内のすべてのオブジェクトに対して表示される vSphere タスクの数を減らすには、ステータス、イニシエータ、時間範囲などの複数の基準を使用して、データベース内のタスク履歴をフィルタリングします。
手順
結果
[タスク] 画面には、条件に一致するタスクが表示されます。タスク フィルタをクリアする場合は、右上隅の [すべてのフィルタのクリア] をクリックします。
vSphere タスクをエクスポートする方法
[タスク] 画面に一覧表示される選択された vSphere タスクまたはすべてのタスクに関する詳細情報を CSV ファイルにエクスポートできます。
特定のタスクに関する情報をエクスポートするには、タスク リストをフィルタリングし、必要なタスクのみを選択します。vSphere 環境内の 1 つのオブジェクトまたはすべてのオブジェクトに対して一覧表示されるすべてのタスクに関する情報をエクスポートすることもできます。
手順
高度なエクスポートで vSphere タスクをエクスポートする方法
高度なエクスポート オプションを使用して、ステータス、イニシエータ、時間範囲など、特定の条件を満たす vSphere タスクをエクスポートできます。
タスクの高度なエクスポート オプションを使用すると、特定の条件を満たす最大 100 個のタスクをエクスポートできます。エクスポートされた情報は、監視およびトラブルシューティングの目的で使用できます。たとえば、疑わしいアクティビティが検出された期間内に特定のユーザーが実行したタスクをエクスポートできます。
手順
結果
.csv ファイルが生成され、ダウンロードできるようになります。
vSphere タスクのスケジュール設定
vSphere タスクは、後で 1 回実行されるようにスケジュール設定するか、指定した間隔で複数回実行されるようにスケジュール設定することができます。
スケジュール設定できる vSphere タスクを次の表に示します。
スケジュール設定されたタスク | 説明 |
---|---|
ホストの追加 | 指定されたデータセンターまたはクラスタにホストを追加します。 |
仮想マシンの電源状態の変更 | 仮想マシンをパワーオン、パワーオフ、サスペンド、またはリセットの状態にします。 |
クラスタ電源設定の変更 | クラスタ内のホストの DPM を有効または無効にします。 |
リソース プールまたは仮想マシンのリソース設定の変更 | 次のリソース設定を変更します。
|
プロファイルのコンプライアンスを確認 | ホストの構成がホスト プロファイルに指定されている構成と一致しているかどうかを確認します。 |
仮想マシンのクローン作成 | 仮想マシンのクローンを作成し、指定されたホストまたはクラスタに配置します。 |
仮想マシンの作成 | 指定されたホストに新しい仮想マシンを作成します。 |
仮想マシンのデプロイ | 指定されたホストまたはクラスタで、テンプレートから新しい仮想マシンを作成します。 |
仮想マシンの移行 | 移行または vMotion での移行を使用して、指定されたホストまたはデータストアに仮想マシンを移行します。 |
仮想マシンのスナップショットの作成 | スナップショット作成時の仮想マシンの状態をすべて取得します。 |
アップデートの有無のスキャン | テンプレート、仮想マシン、およびホスト用の使用可能なアップデートの有無をスキャンします。 このスケジュール設定されたタスクが使用できるのは、vSphere Lifecycle Manager がインストールされている場合のみです。 |
修正 | スキャン処理中に検出された、ホストで修正するよう選択されており、ベースラインに不足しているパッチをインストールし、新たな設定を適用します。 このスケジュール設定されたタスクが使用できるのは、vSphere Lifecycle Manager がインストールされている場合のみです。 |
スケジュール設定タスクは、[スケジュール設定タスク] ウィザードを使用して作成します。一部のタスクをスケジュール設定する場合、そのタスク専用のウィザードが開きます。たとえば、仮想マシンを移行するスケジュール設定タスクを作成する場合は、[スケジュール設定タスク] ウィザードから、移行の詳細の設定に使用される[仮想マシンの移行]ウィザードが表示されます。
1 つのタスクを、複数のオブジェクトに対して実行するようなスケジュールは設定できません。たとえば、仮想マシンをパワーオンする 1 つのタスクをスケジュール設定して、ホスト上のすべての仮想マシンをパワーオンすることはできません。仮想マシンごとに、個別のスケジュール設定タスクを作成する必要があります。
スケジュール設定タスクの実行後は、そのスケジュールを再設定して、別の時間に再実行できます。
スケジュール設定されたvSphere タスクを作成する方法
自動的に 1 回のみまたは指定間隔で反復実行する、操作のスケジュール設定されたタスクを作成できます。
vSphere Client でスケジュール設定するタスクが使用できない場合は、vSphere API を使用します。vSphere SDK のプログラミング ガイドを参照してください。
前提条件
必要な権限:
手順
スケジュール設定された vSphere タスクを変更または再スケジュールする方法
スケジュール設定された vSphere タスクが作成した後は、タスクのスケジュール、頻度、およびその他の属性を変更できます。タスクの実行前または実行後に、タスクの編集またはスケジュールの再設定ができます。
前提条件
必要な権限:
手順
スケジュール設定された vSphere タスクを削除する方法
スケジュール設定されたタスクを削除すると、以降そのタスクは発生しません。終了したタスクに関する履歴は、vCenter Server のデータベース内に残ります。
前提条件
必要な権限: