vSphere Client インベントリの移動、検索、およびソートの方法を説明します。

グローバル インベントリ リスト ナビゲータの使用方法

階層型のインベントリ ツリーの代わりに vSphere [グローバル インベントリ リスト] ナビゲータを使用して、vSphere インベントリ内のオブジェクトを参照して選択できます。

インベントリ ツリーでは親オブジェクトと子オブジェクトの階層的な配置が [ホストおよびクラスタ][仮想マシンとテンプレート][ストレージ][ネットワーク] の各インベントリ リスト内の配置で示されますが、グローバル インベントリ リスト ナビゲータには、インベントリ内の関連するすべてのオブジェクトのリストが表示されます。オブジェクトのタイプに関係なく、オブジェクトからその関連オブジェクトに移動できます。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[グローバル インベントリ リスト] をクリックします。
  2. 左側のペインで、オブジェクト カテゴリまたはリソース カテゴリから 1 つを選択して、そのタイプのオブジェクトを表示します。
    たとえば、 [ホスト] をクリックして、vSphere インベントリ内のホストを表示します。
  3. 左側のナビゲーション ペインで、リスト内のオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトに関する情報が表示されます。
  4. (オプション) オブジェクトをもう一度クリックして開きます。
    オブジェクトを開くと、そのオブジェクトはナビゲータの一番上に移動し、その下に関連するオブジェクト カテゴリが表示されます。
    たとえば、ホストを開くと、このホストに関連付けられた子リソース プール、仮想マシン、データストア、ネットワーク、Distributed Switch を表示できます。
  5. 追加の情報にアクセスする場合や、選択したオブジェクトを管理する場合は、中央ペインのタブの 1 つをクリックします。
    オプション 説明
    サマリ オブジェクトの基本ステータスと構成を表示できます。
    監視 オブジェクトに関するアラーム、パフォーマンス データ、リソース割り当て、イベント、その他のステータス情報を表示できます。
    構成 選択したオブジェクトに応じて、設定、アラーム定義、タグ、権限などを編集できます。
    権限 権限を表示、追加、変更、および削除できます。このタブは、管理権限を持つアカウントでログインしたユーザーのみが使用できます。
    [関連オブジェクト] タブ 選択したオブジェクトに関連するオブジェクトを表示および管理できます。たとえば、ホストを選択すると、タブには [仮想マシン][リソース プール][データストア]、および [ネットワーク] が表示されます。
    アップデート 選択したオブジェクトに応じて、ホストのハードウェア互換性を VMware 互換性ガイドに照らして確認したり、仮想マシンのステータスを確認したり、VMware Tools のバージョンや仮想マシンの仮想ハードウェアのバージョンをアップグレードしたり、vSphere Lifecycle Manager の操作を実行したりすることができます。
    注: [更新] タブは、ホスト、仮想マシン、クラスタなどの特定のタイプのインベントリ オブジェクトでのみ使用できます。

vSphere Client のインベントリ キーボード ショートカット

vSphere Client のさまざまなインベントリにすばやく移動する際に使用できるインベントリ キーボード ショートカットの一部を確認します。

表 1. インベントリのキーボード ショートカット
Windows マシンでのキーボードの組み合わせ Mac マシンでのキーボードの組み合わせ アクション
Ctrl+Alt+Home Control+Option+Home ホーム
Ctrl+Alt+1 Control+Option+1 ショートカット
Ctrl+Alt+2 Control+Option+2 ホストおよびクラスタ
Ctrl+Alt+3 Control+Option+3 仮想マシンおよびテンプレート
Ctrl+Alt+4 Control+Option+4 ストレージ
Ctrl+Alt+5 Control+Option+5 ネットワーク
Ctrl+Alt+6 Control+Option+6 コンテンツ ライブラリ
Ctrl+Alt+7 Control+Option+7 ワークロード管理
Ctrl+Alt+8 Control+Option+8 グローバル インベントリ リスト
Ctrl+Alt+R Control+Option+R 更新
Ctrl+Alt+S を 2 回繰り返します Ctrl+Option+S を 2 回繰り返します 検索

vSphere Client インベントリ オブジェクトのソート方法

ソート可能な列と入力フィルタを使用して、vSphere Client インベントリ内で特定の条件を満たすオブジェクトをソートおよび検索できます。

リスト ビューを列でソートできます。リスト ビューは、[グローバル インベントリ リスト] ペインで選択するか、検索結果で見つけることができます。

たとえば、仮想マシンを名前、プロビジョニング済み容量、使用済み容量などでソートできます。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[グローバル インベントリ リスト] を選択します。
  2. オブジェクト リスト ビューを開くには、リストからオブジェクト タイプを選択します。
    選択したタイプのオブジェクトがインベントリに含まれていない場合は、空白の画面が表示されます。
  3. (オプション) オブジェクトのソート基準にする列をクリックします。その列を再度クリックすると、ソート順序を逆にすることができます。
  4. オブジェクト リスト ビューの列を追加または削除します。
    1. オブジェクト リスト ビューの左下隅にある [列の管理] をクリックします。
      [列を表示] ポップアップが表示されます。
    2. (オプション) オブジェクト リスト ビューで列を表示するには、リストの列のチェック ボックスを選択します。
    3. (オプション) オブジェクト リスト ビューの列を非表示にするには、リストの列のチェック ボックスをオフにします。

クイック フィルタを使用して vSphere Client インベントリ内のオブジェクトを検索する方法

リスト ビューから、クイック フィルタ フィールドを使用し、特定の値を入力して、オブジェクトをフィルタリングできます。

入力フィルタを使用して、 vSphere Client インベントリ内で特定の条件を満たすオブジェクトをソートおよび検索できます。インベントリ オブジェクトを名前、状態、ステータスなどでフィルタリングできます。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[グローバル インベントリ リスト] を選択します。
  2. オブジェクト リスト ビューを開くには、リストからオブジェクト タイプを選択します。
    選択したタイプのオブジェクトがインベントリに含まれていない場合は、空白の画面が表示されます。
  3. インベントリ オブジェクト リスト テーブルの右上隅にあるドロップダウン メニューをクリックし、[クイック フィルタ] を選択します。
  4. 空のフィルタ フィールドに、フィルタリング パラメータを入力します。たとえば、仮想マシンのリスト ビューでパワーオン状態のすべての仮想マシンという条件でフィルタリングするには、「パワーオン」と入力する必要があります。
    フィルタ条件を満たすインベントリ オブジェクトのリストが、選択したソート順序で表示されます。

次のタスク

インベントリ オブジェクトのフィルタリングされたリストをクリアするには、フィルタ フィールドからフィルタリング パラメータを削除します。

詳細フィルタを使用して vSphere Client インベントリ内のオブジェクトを検索する方法

詳細フィルタ オプションを使用して、一連のフィルタリング基準を作成し、vSphere Client 内の特定のオブジェクトを検索できます。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[グローバル インベントリ リスト] を選択します。
  2. オブジェクト リスト ビューを開くには、リストからオブジェクト タイプを選択します。
    選択したタイプのオブジェクトがインベントリに含まれていない場合は、空白の画面が表示されます。
  3. インベントリ オブジェクト リスト テーブルの右上隅にあるドロップダウン メニューをクリックして、[詳細フィルタ] を選択します。
  4. [[新規を追加]] をクリックします。
    ポップアップ ウィンドウが表示されます。
  5. フィルタの下のドロップダウン メニューでフィルタリング パラメータを選択します。
  6. 選択するパラメータに応じて、事前定義されたリストから値を選択するか、フィルタ演算子にデータを入力する必要があります。
    • 値リストから、フィルタリング基準として適用するすべての値を選択します。
    • フィルタ演算子から、フィルタリング基準を相互に関連付ける方法を選択し、フィルタ値を入力します。
      注: さらにフィルタリング基準を指定する場合は、 [条件の追加] をクリックして、2 番目のフィルタ演算子に必要な詳細を入力します。
  7. [適用] をクリックします。
    フィルタ条件を満たすインベントリ オブジェクトのリストが、選択したソート順序で表示されます。適用したフィルタは、インベントリ リストの最上部に表示されます。
    注: インベントリ リストに複数の詳細フィルタを適用できます。詳細フィルタは、論理演算子 AND と組み合わせて使用します。
  8. (オプション) 適用したフィルタを編集するには、インベントリ リストの最上部に表示されているフィルタをクリックし、フィルタリング基準を編集して、[適用] をクリックします。
  9. (オプション) インベントリ リストに適用されているすべてのフィルタを非表示にするには、[すべて非表示] をクリックします。
    フィルタは引き続き適用されます。

次のタスク

適用したフィルタを削除するには、フィルタリング基準の横にある削除アイコン( ×記号アイコン)をクリックします。フィルタが複数のフィルタリング基準で構成されている場合は、それぞれを個別に削除する必要があります。

インベントリ リストに適用されているすべてのフィルタを削除するには、[すべてクリア] をクリックします。

vSphere Client インベントリの検索方法

vSphere Client では、指定した条件と一致するオブジェクトをインベントリで検索することができます。すべての vCenter Server システムのインベントリを検索できます。

表示する権限のあるインベントリ オブジェクトのみ、表示および検索ができます。

注: ログイン中に権限を変更しても、検索サービスはそれらの変更をすぐには認識できない場合があります。最新の権限を使用して検索を実行するためには、検索を実行する前に、開いているすべてのセッションからログアウトして再度ログインします。

クイック検索の実行

簡単検索では、すべてのタイプのオブジェクトを対象に、指定した検索語がオブジェクトの名前またはその他のプロパティ内にあるかどうかをチェックします。

  1. vSphere Client ウィンドウの上部にある検索ボックスに検索語を入力します。

    簡単検索または単純検索では、複数の検索語が OR で接続されているように処理されます。たとえば、example machine を検索した場合は、名前に 「example」 または 「machine」 が含まれるすべてのオブジェクトが検索されます。

    入力すると、検索ボックスの下に検索結果が表示されます。表示される項目は、最大で 10 個です。

  2. (オプション) 保存した検索を実行するには、保存済みの検索のアイコンをクリックし、保存済みの検索クエリを選択します。
  3. (オプション) インベントリに項目を表示するには、検索結果のドロップダウン リストで項目をクリックします。
  4. (オプション) 他の検索結果、または検索結果の詳細を表示するには、検索結果のドロップダウン リストで検索結果の概要をクリックします。
    1. (オプション) インベントリにオブジェクトを表示するには、検索結果でそのオブジェクトをクリックします。

    検索結果は、オブジェクト タイプによって並べ替えられた表に一覧表示されます。たとえば、検索でホストおよび仮想マシンが検出されると、次の表が表示されます:[ホスト](ホストの結果のみ表示)、[仮想マシン](仮想マシンの結果のみ表示)。

検索の保存

検索クエリを後で再実行、名前変更、または削除できるように vSphere Client に保存することができます。

  1. vSphere Client ウィンドウで、検索ボックスに単純な検索のクエリを入力します。
  2. 検索結果が表示されたドロップダウン リストで、検索結果のサマリをクリックします。
  3. 検索結果ページで、[検索を保存] をクリックします。
  4. 検索クエリの名前を入力します。名前は小文字で指定する必要があります。スペースは含めないでください。
  5. [保存] をクリックします。

    入力した検索クエリが保存されます。保存されたクエリをあとで再度読み込めば検索を再実行できます。

保存済み検索の管理

vSphere Client では、保存済み検索クエリの名前変更、削除、または複製の作成を行うことができます。

  1. vSphere Client ウィンドウの上部にある検索ボックスの内側をクリックします。
  2. 保存済み検索アイコンをクリックし、保存済み検索クエリを選択します。
  3. [検索結果] ページで [アクション] をクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。
    オプション 説明
    名前を付けて保存 保存済み検索クエリの複製を作成します。
    名前の変更 保存済み検索クエリの名前を変更します。
    削除 保存済み検索クエリを削除します。
  4. 変更内容を確認します。

vSphere インベントリ リストをエクスポートする方法

vSphere Client では、インベントリのリスト ビューの内容を CSV ファイルにエクスポートできます。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] をクリックして [グローバル インベントリ リスト] を選択します。
  2. 左側のペインで、オブジェクト カテゴリまたはリソース カテゴリから 1 つを選択して、そのタイプのオブジェクトを表示します。
    たとえば、 [ホスト] をクリックして、vSphere インベントリ内のホストを表示します。
  3. CSV ファイルに、すべての列または現在選択している列のどちらを含めるか選択します。
    1. オブジェクト リスト ビューの左下隅にある [列の管理] をクリックします。
      [列を表示] ポップアップが表示されます。
    2. (オプション) オブジェクト リスト ビューで列を表示するには、リストの列のチェック ボックスを選択します。
    3. (オプション) オブジェクト リスト ビューの列を非表示にするには、リストの列のチェック ボックスをオフにします。
    4. (オプション) すべての列を表示するには、[すべて選択] をクリックします。
  4. リスト ビューの左下隅にある [エクスポート] をクリックします。

結果

CSV ファイルが生成され、ダウンロードできるようになります。