vSphere Client では、仮想マシン テンプレート タイプのコンテンツ ライブラリ アイテムを使用して、vSphere 環境にあるホストまたはクラスタに仮想マシンをデプロイできます。

永続的なメモリおよび PMEM ストレージについては、『vSphere リソース管理』ガイドを参照してください。

仮想マシンのハードウェア オプションの設定方法については、仮想マシン ハードウェアの設定および仮想マシン オプションの設定を参照してください。

注: API 呼び出しを使用して、仮想 PMEM ハードディスクを含む、コンテンツ ライブラリからエクスポートされた OVF テンプレートをデプロイするには、 https://kb.vmware.com/s/article/52370に問い合わせてください。

前提条件

次の権限があることを確認します。
  • 仮想マシン.インベントリ.既存のものから作成
  • 仮想マシン.設定.新規ディスクの追加
  • 仮想マシン.プロビジョニング.テンプレートのデプロイ
  • 仮想マシン.仮想マシンのリソース プールへの割り当て
  • vApp.インポート
  • vApp.作成
  • Windows ゲスト OS のカスタマイズ オプションにアクセスするには、Microsoft Sysprep ツールが vCenter Server システムにインストールされている必要があります。Sysprep ツールは Windows Vista および Windows 2008 以降の OS に組み込まれています。これに関する情報と、他のカスタマイズ要件については、ゲスト OS のカスタマイズ要件を参照してください。
重要: デプロイするテンプレートに NVDIMM デバイスと仮想 PMEM ディスクが含まれる場合は、ターゲット ホストまたはクラスタに使用可能な PMEM リソースが必要です。リソースがない場合、タスクを続行できません。

デプロイするテンプレートに NVDIMM デバイスはないものの、仮想 PMEM ハード ディスクがある場合は、ターゲット ホストまたはクラスタに使用可能な PMEM リソースが必要です。リソースがないと、仮想マシンのすべてのハード ディスクが、ソース テンプレートの設定ファイルで選択されたストレージ ポリシーとデータストアを使用します。

手順

  1. [メニュー] > [コンテンツ ライブラリ] の順に移動します。
  2. コンテンツ ライブラリを開くには、その名前をクリックします。
  3. [テンプレート] タブで、仮想マシン テンプレートを右クリックし、[このテンプレートから仮想マシンを新規作成] を選択します。
    [仮想マシン テンプレートからのデプロイ] ウィザードが開きます。
  4. [名前とフォルダの選択] ページで名前を入力し、仮想マシンの場所を選択します。
  5. [コンピューティング リソースの選択] ページで、展開された仮想マシン テンプレートを実行するホスト、クラスタ、リソース プール、または vApp を選択し、[次へ] をクリックします。
  6. [ストレージの選択] 画面で、仮想マシンの構成ファイルとすべての仮想ディスクを格納するデータストアまたはデータストア クラスタを選択します。
    オプション 操作
    仮想 PMEM ハード ディスクを含むテンプレートから仮想マシンを展開
    1. テンプレートのストレージのタイプとして、[標準][PMEM]、または [ハイブリッド] ラジオ ボタンをクリックします。
      • [標準] モードを選択すると、すべての仮想ディスクが標準のデータストアに格納されます。
      • [PMEM] モードを選択すると、すべての仮想ディスクがホストのローカル PMEM データストアに格納されます。構成ファイルは PMEM データストアに格納できないため、仮想マシンの構成ファイル用に、通常のデータストアを追加で選択する必要があります。
      • [ハイブリッド] モードを選択すると、すべての PMEM 仮想ディスクが PMEM データストアに保存されたままになります。選択した仮想マシン ストレージ ポリシーとデータストアまたはデータストア クラスタは、非 PMEM ディスクに影響します。
    2. (オプション) [仮想マシン ストレージ ポリシー] ドロップダウン メニューから、仮想マシン ストレージ ポリシーを選択するか、デフォルトのままにします。
    3. データストアまたはデータストア クラスタを選択します。
    4. 仮想マシンで Storage DRS を使用しない場合は、[この仮想マシンの Storage DRS の無効化] チェック ボックスを選択します。
    5. (オプション) テンプレートの設定ファイルや仮想ディスクごとにデータストアまたはデータストア クラスタを選択する場合は、[ディスクごとに設定] オプションを有効にします。
      注: PMEM ハード ディスクを通常のハード ディスクに変換する場合は、 [ディスクごとに設定] オプションを使用できますが、パフォーマンスの問題が生じる可能性があります。標準のハード ディスクを PMEM ハード ディスクに変換することもできます。
    仮想 PMEM ハード ディスクを含まないテンプレートから仮想マシンを展開
    1. 仮想マシンの仮想ディスクのディスク フォーマットを選択します。
      • [ソースと同じフォーマット] オプションでは、ソース仮想マシンと同じディスク フォーマットを使用します。
      • [シック プロビジョニング (Lazy Zeroed)] では、デフォルトのシック フォーマットで仮想ディスクが作成されます。仮想ディスクに必要な容量は、仮想ディスクの作成時に割り当てられます。物理デバイスに残っているデータは、作成中には消去されませんが、後で必要に応じて、または仮想マシンへ初めて書き込みを行うときにゼロアウトされます。
      • [シック プロビジョニング (Eager Zeroed)] 形式は、Fault Tolerance などのクラスタリング機能をサポートするタイプのシック仮想ディスクです。仮想ディスクに必要な容量は、作成時に割り当てられます。フラット フォーマットの場合とは異なり、物理デバイスに残っているデータは、仮想ディスクの作成時に消去されます。ほかのタイプのディスクに比べて、ディスクの作成に非常に長い時間がかかることがあります。
      • [シン プロビジョニング] フォーマットでは、ストレージ容量を節約できます。最初、シン プロビジョニング ディスクは、そのディスクが初期に必要とする容量のみを使用します。後でシン ディスクでさらに多くの容量が必要になると、割り当てられている最大キャパシティまで拡張できます。
    2. (オプション) 仮想マシン ストレージ ポリシーを選択するか、デフォルトのままにします。
    3. データストアまたはデータストア クラスタを選択します。
    4. (オプション) テンプレートの設定ファイルや仮想ディスクごとにデータストアまたはデータストア クラスタを選択する場合は、[ディスクごとに設定] オプションを有効にします。
      注: [ディスクごとに設定] オプションを使用すると、PMEM ハード ディスクを通常のハード ディスクに変換できますが、パフォーマンスの問題が生じる場合があります。標準のハード ディスクを PMEM ハード ディスクに変換することもできます。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. [デプロイ オプションの選択] 画面で、カスタマイズ仕様を仮想マシンに適用し、[次へ] をクリックします。
    ゲスト OS または仮想マシン ハードウェアをカスタマイズすることもできます。作成後に仮想マシンをパワーオンすることもできます。
    オプション 操作
    既存の仕様を選択する リストからカスタマイズ仕様を選択します。
    オーバーライド このデプロイのみのためにゲストのカスタマイズ仕様を変更するには、[オーバーライド] をクリックし、[仮想マシンのカスタマイズ仕様をオーバーライド] ウィザードのステップを完了して、[OK] をクリックします。
  9. (オプション) [ゲスト OS のカスタマイズ] 画面で、カスタマイズ仕様を選択して仮想マシンに適用します。
    ゲスト OS をカスタマイズすることで、コンピュータ名の重複など、同一設定の仮想マシンをユーザーがデプロイする際に発生する可能性がある競合を防止できます。
  10. (オプション) [ユーザー設定] ページで、仮想マシンに必要な設定を指定します。
    ウィザードのこのページが表示されるのは、選択した仕様に追加のカスタマイズが必要な場合のみです。
  11. (オプション) [ハードウェアのカスタマイズ] 画面で、仮想マシンのハードウェアとオプションを設定し、[次へ] をクリックします。
    デフォルトのままにして、仮想マシンのハードウェアとオプションを後で設定することも可能です。
    重要: 仮想マシンで PMEM ストレージを使用するよう選択すると、そのデフォルトのハード ディスクと、設定する新しいハード ディスク、および仮想マシンに追加する NVDIMM デバイスで、同じ PMEM リソースが共有されます。ホストで使用できる PMEM の量に合わせて、新しく追加したデバイスのサイズを調整する必要があります。設定のいずれかの段階で注意が必要な場合は、ウィザードにアラートが表示されます。
  12. [設定の確認] 画面で情報を確認し、[完了] をクリックします。

結果

仮想マシンを作成するための新しいタスクが [最近のタスク] ペインに表示されます。タスクが完了したら、選択したリソースに新しい仮想マシンが作成されます。