ESXi ホストまたはクライアント コンピュータから仮想マシンへの USB パススルーをサポートするために、USB コントローラを仮想マシンに追加できます。

vSphere Client では、1 個の xHCI コントローラおよび 1 個の EHCI+UHCI コントローラを追加できます。
  • ハードウェア バージョン 11 からハードウェア バージョン 16 では、1 つの xHCI コントローラあたりでサポートされるルート ハブ ポート数は 8 です(4 つのローカル USB 3.1 SuperSpeed ポートと 4 つの論理 USB 2.0 ポート)。
  • ハードウェア バージョン 17 からハードウェア バージョン 20 では、1 つの xHCI コントローラあたりでサポートされるルート ハブ ポート数は 8 です(4 つのローカル USB 3.1 SuperSpeedPlus ポートと 4 つの論理 USB 2.0 ポート)。
  • ハードウェア バージョン 21 では、1 つの xHCI コントローラあたりでサポートされるルート ハブ ポート数は 8 です(4 つのローカル USB 3.2 Gen 2x2 ポートと 4 つの論理 USB 2.0 ポート)。

コントローラの追加に必要な条件は、デバイスのバージョン、パススルーのタイプ (ホスト コンピュータまたはクライアント コンピュータ)、およびゲスト OS によって異なります。

表 1. USB コントローラのサポート
コントローラ タイプ サポート対象の USB デバイスのバージョン ESXi ホストから仮想マシンへのパススルーのサポート クライアント コンピュータから仮想マシンへのパススルーのサポート
EHCI+UHCI 2.0 はい はい
xHCI 3.2、3.1、2.0 はい

USB 3.2、3.1、2.0

はい

Windows 8 以降、Windows Server 2012 以降、または 2.6.35 以降のカーネルを搭載した Linux ゲスト OS。

Mac OS X システムでは、EHCI+UHCI コントローラはデフォルトで有効で、USB マウスおよびキーボードへのアクセスに必要です。

Windows または Linux ゲスト OS を搭載した仮想マシンの場合は、異なるタイプのコントローラを 1 つまたは 2 つ追加できます。同じタイプのコントローラを 2 個追加することはできません。

ESXi ホストから仮想マシンへの USB パススルーでは、USB アービトレータは最大で 15 個の USB コントローラを監視できます。15 個を超えるコントローラがシステムにあり、それに USB デバイスを接続した場合、デバイスは仮想マシンで使用できません。

前提条件

  • ESXi ホストに、USB 3.2、2.0、および 3.1 デバイスをサポートする USB コントローラのハードウェアおよびモジュールがあることを確認します。
  • クライアント コンピュータに、USB 3.2、USB 2.0、および USB 3.1 デバイスをサポートする USB コントローラのハードウェアおよびモジュールがあることを確認します。
  • Linux ゲスト OS 上の xHCI コントローラを使用する場合は、Linux カーネル バージョンが 2.6.35 以降であることを確認してください。
  • 仮想マシンがパワーオン状態であることを確認します。
  • 必要な権限(ESXi ホスト パススルー):仮想マシン.構成.デバイスの追加または削除

手順

  1. vSphere インベントリで仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
  2. [仮想ハードウェア] タブで [新規デバイスを追加] をクリックし、ドロップダウン メニューから [USB コントローラ] を選択します。
    コントローラが、 [仮想ハードウェア] デバイスのリストに表示されます。
  3. USB コントローラ タイプを変更するには、[新規 USB コントローラ] を展開します。
    互換性のエラーが表示された場合、コントローラを追加する前に修正する必要があります。
  4. [OK] をクリックします。

次のタスク

仮想マシンに 1 つ以上の USB デバイスを追加します。