遅延の影響を受けやすいワークロードを改善するには、仮想マシンの遅延感度を構成します。
vSphere 8.0 では、Virtual Hyperthreading (vHT) 機能を使用して低遅延の仮想マシンを構成し、vHT をゲスト OS に公開することができます。vHT が有効になっている場合、各ゲスト vCPU は仮想コアの単一ハイパースレッドとして扱われます。
vHT 機能の詳細については、『vSphere リソース管理』ドキュメントを参照してください。
前提条件
仮想マシンがハードウェア バージョン 20 以降を使用していることを確認します。
手順
- インベントリ内の仮想マシンに移動し、[アクション] タブをクリックします。
- [設定の編集] をクリックします。
- [仮想マシン オプション] タブで、[詳細] をクリックします。
- [遅延感度] ドロップダウン メニューから、設定を選択します。
オプション |
説明 |
標準 |
デフォルト設定。 通常の遅延感度を持つ仮想マシンの CPU スケジューラは、システム負荷に応じて、ホストの物理 CPU 全体に仮想マシンの仮想 CPU を移動できます。 |
高 |
高い遅延感度を実現するには、仮想マシンの CPU およびメモリの予約を 100% に設定する必要があります。仮想マシンのスケジュールは、低遅延のワークロード要件に合わせて調整されます。各仮想 CPU には、物理コアへの排他的アクセス権が付与されます。 |
高 (ハイパースレッディングを利用) |
高い遅延感度を実現するには、仮想マシンの CPU およびメモリの予約を 100% に設定する必要があります。各仮想 CPU には、物理コアのハイパースレッドへの排他的アクセス権が付与されます。連続する仮想マシン vCPU のペアは、物理コア上のハイパースレッドのペアに割り当てられます。 |
vHT で完全な CPU 予約を行う場合の計算方法については、『
vSphere リソース管理』ドキュメントの「
vHT の完全な CPU 予約」のセクションを参照してください。
- [OK] をクリックします。