共有 vVol ディスクのホット拡張は、ESXi 8.0 Update 2 以降でサポートされています。この機能を使用すると、クラスタを無効にせずに共有ディスクのサイズを増やすことができます。

共有 vVol ディスクのサイズを拡張するプロセスでは、2 つの手順を実行します。まず、vCenter Server を使用して共有 vVol ディスクのサイズを増やす必要があります。次に、ゲスト OS からディスクのパーティション サイズを拡張します。

共有 vVol ディスクのホット拡張のベスト プラクティス︰

  • 1 台の仮想マシンから一度に実行できる共有 vVol ディスクは 1 つのみです。複数の共有 vVol ディスクを同時に拡張することはできません。
  • 共有 vVol ディスクのサイズを変更している間は、他の仮想マシンのパラメータを再構成しないでください。仮想マシンの構成で行ったその他の変更は、この操作中は実行されません。
  • ディスクを共有するすべての仮想マシンがアクセス可能であり、vCenter Server に登録されている必要があります。仮想マシンをサスペンド状態またはメンテナンス モードにすることはできません。仮想マシンを APD または PDL 状態にすることはできません。
  • クラスタのアップグレードが進行中で、クラスタ内にこの機能をサポートしていないホストが含まれている場合は、共有ディスク拡張を実行しないでください。
  • I/O フィルタが適用されているディスクでは、共有 vVol ディスクのホット拡張はサポートされません。

手順

  1. 拡張する vVol ディスクを共有している仮想マシンを 1 つ選択して、[設定の編集] をクリックします。
  2. 拡張するディスクを選択し、新しいサイズを入力します。[設定の編集] をクリックすると、vVol ディスクの既存のサイズが表示されます。
  3. [OK] を選択します。
    拡張操作が完了するまで、拡張中の vVol ディスクを共有しているすべての仮想マシンに対するすべての仮想マシン操作はブロックされます。
    操作が完了すると、vVol ディスクを共有している各仮想マシンに新しいディスク サイズが表示されます。 [設定の編集] をクリックすると、vVol ディスクの新しいサイズが表示されます。
    注: 操作が失敗すると、vCenter Server に、ディスクの拡張が失敗したホストのリストを含むエラー メッセージが表示されます。障害が発生したホストの 1 つから拡張操作を再度実行します。

結果

vVol ディスクのサイズを拡張した後に、ゲスト OS からディスク パーティションのサイズも拡張する必要があります。この操作は、ディスク リソースを所有する仮想マシンから実行する必要があります。ゲスト OS に応じて、適切なユーティリティを使用します。サイズを拡張する前に、ディスクを共有しているすべての仮想マシンに拡張後の新しいサイズが表示されていることを確認します。使用している「ディスク管理ツール」で、サイズの増加量が未割り当てとして表示されることを確認できます。Windows フェイルオーバー クラスタリング ツールでは、共有 vVol ディスクのサイズの増加量が示されます。

次のタスク

Windows ゲスト OS の共有 vVol ディスクのサイズを拡張するには、次の手順を実行します。

1. ディスク管理スナップインを開いて、拡張するデータ ボリュームを右クリックします。

2. [ボリュームの拡張] を選択し、[ボリュームの拡張ウィザード] の手順に従います。

3. ボリュームの拡張操作が完了すると、ディスクのサイズの増加量が表示されます。