仮想環境に WSFC を設定する前に、このリリースでサポートされていない機能のリストと、使用する構成に適用される要件および推奨事項を確認してください。
このリリースの vSphere の WSFC 設定に関して、次の環境および機能はサポートされていません。
- NFS データストアでの WSFC の共有ディスク リソースとしての VMDK の使用。
- 混在環境。たとえば、1 つのクラスタ ノードが、もう 1 つのクラスタ ノードとは異なるバージョンの ESXi を実行している構成。
- vSphere Fault Tolerance (FT)。
- vRDM を使用したクラスタリングされた仮想マシンの vMotion® での移行。
- N-Port ID 仮想化 (NPIV)
- メモリのオーバーコミットのある ESXi ホストまたはクラスタは、WSFC 仮想マシンのデプロイに適していません。メモリのオーバーコミットによって仮想マシンが短時間、停止するおそれがあります。これによって、WSFC のクラスタ化メカニズムに時間的制約があり、遅延によって仮想マシンの動作が不正になる場合があるため、大きな問題となるおそれがあります。
- WSFC ノードの仮想マシンのサスペンドまたはレジューム。
- Windows 2012 以降のフェイルオーバー クラスタリングでは、ストレージ領域はサポートされません。
- 仮想マシン構成の変更:
- メモリのホットアド。
- CPU のホットアド。
- 共有ディスクのサイズの拡張は、vSphere 8.0 U2 以降を使用して vSphere Virtual Volumes ストレージから作成したディスクでのみサポートされます。
- 仮想マシン状態のサスペンドまたはレジューム。この I/O の多い処理は、タイミングに敏感な WSFC クラスタリング ソフトウェアの動作を妨害します。
- ストレージ コントローラ LSI Logic SAS、VMware 準仮想化、または NVMe コントローラのホット アド。
- ネットワーク アダプタのホット アド。
- クラスタ仮想マシンがパワーオン状態にある場合の他のハードウェアの変更(ディスクのホット アドやディスクのホット シェアは除く)。
- スナップショットの使用
- 仮想マシンのクローン作成
- クラスタリング ソリューションを使用せず仮想マシン間でディスクを共有すると、データが破損する可能性があります
- WSFC の NVMe コントローラは、OS ビルド 20348.1547 の Windows Server 2022 でのみサポートされます。共有ディスクを作成する場合は、クラスタ VMDK が有効なデータストア(SCSI または NVMe)から作成する必要があります。NVMe コントローラを使用するには、仮想マシンのハードウェア バージョンが 21 以降である必要があります。