vSphere with Tanzu でクラスタ内の vSAN 以外のデータストアを使用する場合は、可用性を確保するために、3 つの制御プレーン仮想マシンを異なるデータストアに配置します。

制御プレーン仮想マシンはシステムで管理されているため、手動で移行することはできません。データストア クラスタと Storage DRS を組み合わせて使用して制御プレーン仮想マシンを再分散し、それらを別々のデータストアに配置します。

手順

  1. vSphere Client で、データストア クラスタを作成します。
    1. データセンターに移動します。
    2. データセンター オブジェクトを右クリックし、[新規データストア クラスタ] を選択します。
    3. データストア クラスタに名前を付け、[Storage DRS をオンにする] が有効であることを確認します。
    4. クラスタの自動化レベルを [自動化なし (手動モード)] に設定します。
    5. Storage DRS ランタイム設定はデフォルトのままにします。
    6. vSphere with Tanzu で有効になっている ESXi クラスタを選択します。
    7. データストア クラスタに追加するすべての共有データストアを選択します。
    8. [終了] をクリックします。
  2. 制御プレーン仮想マシンの Storage DRS ルールを定義します。
    1. データストア クラスタに移動します。
    2. [構成] タブをクリックし、[設定][ルール] をクリックします。
    3. [追加] アイコンをクリックして、ルールの名前を入力します。
    4. [ルールの有効化] が有効であることを確認します。
    5. [ルール タイプ][仮想マシンの非アフィニティ] に設定します。
    6. [追加] アイコンをクリックして、3 つのスーパーバイザー制御プレーン仮想マシンを選択します。
    7. [OK] をクリックして設定を終了します。
  3. 仮想マシン オーバーライドを作成します。
    1. データストア クラスタに移動します。
    2. [構成] タブをクリックし、[設定][仮想マシンのオーバーライド] をクリックします。
    3. [追加] アイコンをクリックして、3 つの制御プレーン仮想マシンを選択します。
    4. Storage DRS の自動化レベルを有効にするには、[オーバーライド] チェック ボックスを選択し、値を [完全自動化] に設定します。
    5. [終了] をクリックします。

結果

このタスクにより、制御プレーン仮想マシンの Storage DRS のみが有効になり、仮想マシンが再分散されて異なるデータストアに配置されます。

Storage vMotion が実行されたら、SDRS ルールおよびオーバーライドを削除し、Storage DRS を無効にして、データストア クラスタを削除することができます。