TKG クラスタを運用および維持するには、kubectl のデフォルトのテキスト エディタを構成します。
kubectl edit コマンドの使用
TKG クラスタをプロビジョニングしたら、クラスタを運用および維持します。一般的なタスクには、クラスタ ノードのスケーリングと TKR バージョンの更新があります。これらのタスクを実行するには、kubectl editコマンドを使用してクラスタ マニフェストを更新します。
kubectl edit CLUSTER-KIND/CLUSTER-NAME
コマンドを実行すると、KUBE_EDITOR または EDITOR 環境変数によって定義されたテキスト エディタでクラスタ マニフェストが開きます。マニフェストの変更を保存すると、kubectl
から編集内容が正常に記録されたことが報告され、この変更内容を使用してクラスタが更新されます。
kubectl edit tanzukubernetescluster/tkg-cluster-1 tanzukubernetescluster.run.tanzu.vmware.com/tkg-cluster-1 edited
kubectl edit tanzukubernetescluster/tkg-cluster-1 Edit cancelled, no changes made.
kubectl edit の構成
kubectl edit
コマンドを使用するために、Linux では EDITOR 環境変数が設定されています。そうでない場合は、KUBE_EDITOR 環境変数を作成し、変数の値として優先するテキスト エディタを指定します。行った変更をコミット(保存)したときに kubectl が認識できるように、監視フラグ ( -w
) を追加します。
使用しているオペレーティング システムの手順を参照してください。
- Linux
-
Linux(Ubuntu など)で
kubectl edit
を構成する場合、デフォルトのコマンドラインEDITOR
は Vim です。この場合、kubectl edit
コマンドを使用するための追加のアクションは不要です。別のテキスト エディタを使用する場合は、
KUBE_EDITOR
という名前の環境変数を作成して、値を優先テキスト エディタのパスに設定します。
- Mac OS
-
Mac OS で
kubectl edit
を構成する場合は、KUBE_EDITOR
という名前の環境変数を作成して、値を優先テキスト エディタのパスに設定します。行った変更をコミット(保存)したときにエディタが認識できるように、待機フラグ(--wait
、またはショートカット-w
)を値に追加します。たとえば、次のように.bash_profile
に追加すると、kubectl のデフォルトのテキスト エディタとして Sublime が設定され、変更を保存したときにエディタが認識できるように待機フラグが追加されます。export KUBE_EDITOR="/Applications/Sublime.app/Contents/SharedSupport/bin/subl -w"
- Windows
-
Windows で
kubectl edit
を構成する場合は、KUBE_EDITOR
という名前のシステム環境変数を作成して、値を優先テキスト エディタのパスに設定します。この値に監視フラグ (-w
) を追加します。たとえば、次の環境変数は、kubectl のデフォルトのテキスト エディタとして Visual Studio Code を設定し、変更を保存したときに Kubernetes が認識できるように監視フラグを追加します。KUBE_EDITOR=code -w
Sublime を Windows の kubectl エディタとして構成するには、システム パスに Sublime プログラム ディレクトリを追加して、Sublime 実行ファイルのシステム変数を作成します。例:
システム パスの追加:C:\Program Files\Sublime Text 3\
システム変数名と値:KUBE_EDITOR=sublime_text.exe -w