カスタム kubectl コマンドを使用して、TKG クラスタを管理できます。これらのコマンドは、TKG コントローラによって管理されるカスタム リソースによって提供されます。

TKG クラスタを管理するためのカスタム コマンド

次の表に、TKG クラスタを管理するための kubectl コマンドの一覧と説明を示します。

各コマンドは、TKG クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 のコンテキストから実行します。クラスタ コンテキストでこれらのコマンドを実行しても情報は返されません。

表 1. TKG クラスタを管理するためのカスタム コマンド
コマンド 説明
kubectl get tanzukubernetescluster
現在の名前空間内にある TKC のリストを表示します。
kubectl get tkc
前のコマンドの短縮形バージョンです。
kubectl get cluster
名前空間内にあるクラスタを返します。
kubectl describe tanzukubernetescluster CLUSTER-NAME
指定されたクラスタを説明し、示されている状態、ステータス、およびイベントを表示します。プロビジョニングが完了すると、このコマンドは、Kubernetes API エンドポイントに対応するロード バランサ用に作成された仮想 IP アドレスを示します。
kubectl get cluster-api
現在の名前空間でクラスタをサポートしているクラスタ API リソースのリストを表示します。これには、クラスタ API プロジェクトのリソース、および Tanzu Kubernetes Grid サービスによって使用されるクラスタ API プロバイダのリソースも含まれます。
kubectl get tanzukubernetesreleases
利用可能な Tanzu Kubernetes リリースのリストを表示します。
kubectl get tkr
前のコマンドの短縮形バージョンです。
kubectl get tkr v1.23.8---vmware.1-tkg.1.5417466 -o yaml
指定した Tanzu Kubernetes リリースの詳細を提供します。
kubectl get virtualmachine
現在の名前空間内のクラスタ ノードをサポートしている仮想マシン リソースのリストを表示します。
kubectl get vm
前のコマンドの短縮形バージョンです。
kubectl describe virtualmachine VIRTUAL-MACHINE-NAME
指定した仮想マシンを説明し、状態、現在のステータス、およびイベントを表示します。
kubectl describe virtualmachinesetresourcepolicy
現在の名前空間内のクラスタをサポートしている仮想マシン セット リソース ポリシー リソースのリストを表示します。このリソースは、クラスタに使用される vSphere オブジェクトのリソース プールとフォルダを表します。
kubectl get virtualmachineservice
現在の名前空間内のクラスタ ノードをサポートしている仮想マシン サービス リソースのリストを表示します。これらのリソースは、サービスに似ていますが、ポッドではなく仮想マシン用です。仮想マシン サービスは、クラスタの制御プレーン ノードのロード バランサを提供するために使用され、クラスタ内で LoadBalancer タイプの Kubernetes サービスをサポートするために準仮想化クラウド プロバイダにも使用されます。
kubectl get vmservice
前のコマンドの短縮形バージョンです。
kubectl describe virtualmachineservice VIRTUAL-MACHINE-SERVICE-NAME
指定した仮想マシン サービスを説明し、クラスタの示された状態、現在のステータス、およびイベントを表示します。
kubectl get virtualmachineimage
利用可能な仮想マシン イメージのリストを表示します。
kubectl get vmimage
前のコマンドのショートカット バージョンです。
kubectl describe vmimage VM_IMAGE_NAME
名前付き仮想マシン イメージの詳細情報を表示します。
kubectl get virtualnetwork
現在の名前空間内の仮想ネットワーク リソース(クラスタに使用されているものも含む)のリストを表示します。仮想ネットワークは、クラスタがプロビジョニングされる名前空間ごと、および各クラスタに対して作成されます。
kubectl get persistentvolumeclaim
現在の名前空間内のパーシステント ボリューム要求リソース(クラスタに使用されているものも含む)のリストを表示します。
kubectl get cnsnodevmattachment
現在の名前空間内の CNS ノード仮想マシン接続リソースのリストを表示します。これらのリソースは、クラスタのノードとして機能する仮想マシンへの、CNS によって管理されるパーシステント ボリュームの接続を表します。
kubectl get configmap
現在の名前空間内の構成マップ(クラスタ ノードの作成に使用されるものも含む)のリストを表示します。構成マップはユーザーが変更できるものではなく、すべての変更が上書きされます。
kubectl get secret
現在の名前空間内のシークレット(クラスタ ノードの作成および管理に使用されるシークレットも含む)のリストを表示します。