TKG サービス クラスタに標準パッケージをインストールするには、次の一般的な要件を満たす必要があります。

プラットフォーム要件

これらの指示は、vSphere 8.x の TKr を使用してプロビジョニングされた TKG クラスタへの標準パッケージのインストールに固有のものです。詳細については、TKr リリース ノートを参照してください。

vSphere 7.x の TKr を使用してプロビジョニングされた TKG クラスタに標準パッケージをデプロイする場合は、「vSphere 7.x 用の TKr を使用した TKG クラスタへの標準パッケージのインストール」を参照してください。

リポジトリ要件

vSphere IaaS control plane は、vSphere 8 互換 TKr の TKG クラスタへの標準パッケージのインストールをサポートしています。vSphere 8 パッケージベース TKR には、Carvel パッケージ システムや Kapp Controller が含まれています。両方のコンポーネントが、TKG ノードのベースになっている TKr イメージの一部として自動的に管理されます。TKr の vSphere との互換性については、TKR リリース ノートを参照してください。

クライアント要件

vSphere 8.x の TKr を使用してプロビジョニングされた TKG クラスタに標準パッケージをインストールするには、Kubectl、kubectl 向けの vSphere プラグインTanzu CLI などの vSphere 向け Kubernetes CLI Tools が必要です。これらのツールをインストールするには、「TKG サービス クラスタ用 CLI ツールのインストール」を参照してください。

ストレージ要件

標準パッケージをデプロイする TKG クラスタは、デフォルトのストレージ クラスを使用してプロビジョニングする必要があります。特に、Prometheus および Grafana パッケージには、デフォルトのストレージ クラスが必要です。デフォルトのストレージ クラスを指定せずに TKG クラスタをプロビジョニングした場合は、既存のストレージ クラスにパッチを適用し、必要な注釈を追加してこのクラスをデフォルトとして指定できます。ストレージ クラスへのパッチ適用を参照してください。

Tanzu パッケージをインストールする TKG クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 のストレージ制限は、パーシステント ボリュームの要求の合計サイズよりも大きくする必要があります。 vSphere 名前空間 のストレージ割り当ての詳細については、 TKG サービス クラスタ向けの vSphere 名前空間 の構成を参照してください。
表 1. 標準パッケージのパーシステント ストレージ要件
コンポーネント TKG 拡張機能 デフォルトのストレージ サイズ
Grafana Grafana 8 Gi
Prometheus サーバ Prometheus 8 Gi
Alertmanager Prometheus 8 Gi
Harbor Harbor レジストリ PVC ごとに異なる
TKG クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 のストレージ制限を調整するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して、vSphere IaaS control plane が有効になっている vCenter Server にログインします。
  2. ターゲット Tanzu Kubernetes クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 を選択します。
  3. [構成] > [リソースの制限] を選択します。
  4. [編集] をクリックします。
  5. [ストレージ] 制限を調整して、Prometheus および Grafana 拡張機能に必要なパーシステント ボリューム要求の合計サイズよりも大きくします。