TKG クラスタにあるバインド状態のパーシステント ボリュームの健全性ステータスを確認できます。

バインド状態の各パーシステント ボリュームの健全性ステータスは、パーシステント ボリュームにバインドされているパーシステント ボリューム要求の Annotations: volumehealth.storage.kubernetes.io/messages: フィールドに表示されます。健全性ステータスには、2 つの値があります。
健全性ステータス 説明
アクセスの可能性 パーシステント ボリュームにアクセスして、使用できます。
アクセス不可 パーシステント ボリュームにアクセスしたり、使用したりできません。データストアに接続しているホストからボリュームが格納されているデータストアにアクセスできない場合、パーシステント ボリュームにはアクセスできなくなります。

手順

  1. Kubectl を使用して TKG クラスタにログインします。
  2. パーシステント ボリュームの要求を作成します。
    1. パーシステント ボリュームの要求設定を含む YAML ファイルを作成します。
      apiVersion: v1
      kind: PersistentVolumeClaim
      metadata:
        name: my-pvc
      spec:
        accessModes:
          - ReadWriteOnce
        storageClassName: gold
        resources:
          requests:
              storage: 2Gi
                 
    2. Kubernetes クラスタにパーシステント ボリュームの要求を適用します。
      kubectl apply -f pvc_name.yaml
      このコマンドでは、要求のストレージ要件を満たすバッキング仮想ディスクを持つ Kubernetes パーシステント ボリュームと vSphere ボリュームが作成されます。
    3. パーシステント ボリュームの要求がボリュームにバインドされているかどうかを確認します。
      kubectl get pvc my-pvc

      出力には、パーシステント ボリュームの要求と、ボリュームがバインド状態であることが示されます。

      NAME     STATUS    VOLUME   CAPACITY   ACCESSMODES   STORAGECLASS   AGE
      my-pvc   Bound     my-pvc   2Gi        RWO           gold           30s
  3. ボリュームの健全性ステータスを確認します。
    次のコマンドを実行して、パーシステント ボリュームにバインドされたパーシステント ボリューム要求のボリューム健全性に関する注釈を確認します。
    kubectl describe pvc my-pvc

    次のサンプル出力では、volumehealth.storage.kubernetes.io/messages フィールドに健全性ステータスがアクセス可能と表示されています。

    Name:          my-pvc
    Namespace:     test-ns
    StorageClass:  gold
    Status:        Bound
    Volume:        my-pvc
    Labels:        <none>
    Annotations:   pv.kubernetes.io/bind-completed: yes
                   pv.kubernetes.io/bound-by-controller: yes
                   volume.beta.kubernetes.io/storage-provisioner: csi.vsphere.vmware.com
                   volumehealth.storage.kubernetes.io/messages: accessible
    Finalizers:    [kubernetes.io/pvc-protection]
    Capacity:      2Gi
    Access Modes:  RWO
    VolumeMode:    Filesystem