隔離されたネットワーク内の製品を計測するには、vCloud Usage Meter アプライアンス用の 2 つ目のネットワーク アダプタを追加して構成します。

vCloud Usage Meter アプライアンスのデプロイ時に、プライマリ ネットワーク アダプタを構成します。その際に 2 つ目のネットワーク アダプタを追加し、手動またはスクリプトを実行して構成できます。2 つ目のネットワーク アダプタは、DHCP および 固定 IP アドレスの両方の割り当てをサポートできます。

vCloud Usage Meter での 2 つ目のネットワーク アダプタの追加

vCloud Usage Meter が正常にデプロイされたら、2 つ目のネットワーク アダプタを追加できます。

手順

  1. vCloud Usage Meter アプライアンスをデプロイしたユーザーとして vSphere Client にログインします。
  2. vCloud Usage Meter アプライアンスに移動します。
  3. vCloud Usage Meter アプライアンスを右クリックし、ドロップダウン メニューで [設定の編集] を選択します。
    [設定の編集] ウィンドウが開きます。
  4. [新しいデバイスの追加] > [ネットワーク アダプタ] の順に移動します。
  5. ネットワーク アダプタを構成します。
    1. ネットワークを選択します。
    2. アダプタ タイプと MAC アドレスを選択します。
    3. [接続済み] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

vCloud Usage Meter 用の 2 つ目のネットワーク アダプタの手動構成

デプロイされた vCloud Usage Meter アプライアンスの新しいネットワーク アダプタを追加したら、ネットワーク アダプタを手動で構成できます。

手順

  1. /etc/systemd/network/ 内に、新しいネットワーク アダプタの設定を含む .network ファイルを作成して構成します。
    注: 以下の要素について検討します。
    • 新しいネットワーク インターフェイスの名前が既存のアダプタの名前と一致しないことを確認します。
    • .network ファイルの権限は 644 にする必要があります。chmod コマンドを使用して権限を確認します。
  2. systemd-networkd および daemon-reload サービスを再起動します。
    systemctl daemon-reload
    systemctl restart systemd-networkd 

vCloud Usage Meter 用のスクリプトを使用した 2 つ目のネットワーク アダプタの構成

デプロイされた vCloud Usage Meter アプライアンスの新しいネットワーク アダプタを追加したら、スクリプトを使用して 2 つ目のネットワーク アダプタを構成できます。

vCloud Usage Meter の提供物に含まれている configure_additional_nic.sh スクリプトを使用できます。スクリプトは、静的モードと DHCP IP アドレスの両方で動作します。

手順

  1. SSH (SCP) を使用して、スクリプトを vCloud Usage Meter アプライアンスに転送します。
  2. vCloud Usage Meter Web コンソールまたは vCloud Usage Meter リモート Web コンソールに root としてログインします。
  3. configure_additional_nic.sh スクリプトを実行します。
    スクリプトの詳細については、次のコマンドを実行します。
    --h
    スクリプトの実行が完了すると、新しい .network ファイルが /etc/systemd/network に作成されます。このファイルには、新しいネットワーク アダプタのネットワーク設定が含まれています。

vCloud Usage Meter 用の固定ルーティング テーブルの構成

vCloud Usage Meter 用の 2 つ目のネットワーク アダプタがある場合は、固定ルーティング テーブルを構成し、特定のゲートウェイを介してネットワーク パケットをルーティングできます。

ネットワーク インターフェイスとルーティングは、Photon OS v3 が使用する systemd-networkd サービスを使用して構成できます。

前提条件

2 つ目のネットワーク アダプタを手動で、またはスクリプトを使用して正常に構成していることを確認します。ルーティング テーブルを設定するには、構成するネットワーク インターフェイスの .network ファイルを使用する必要があります。

手順

  1. 特定のゲートウェイを介したネットワーク パケットのルーティングを行うには、ネットワーク アダプタについて作成した .network ファイルにルート セクションを追加して、スタティック ルートを構成します。構成可能な属性の一部を次に示します。
    属性 説明
    ターゲット ターゲット ネットワークの特定の IP アドレスまたはサブネット全体を入力します。
    ゲートウェイ トラフィックのルーティングが構成されている特定のゲートウェイの IP アドレスを入力します。
    注: ゲートウェイ属性は、すでにネットワーク セクションに入力されている可能性があります。ネットワーク セクションから属性を削除し、ルート セクションに属性を配置します。
    メトリック ルートの優先順位を上げるには小さい値を入力し、ルートの優先順位を下げるには大きい値を入力します。
  2. 変更を適用するには、systemd-networkd サービスを再ロードします。
    systemctl daemon-reload
    systemctl restart systemd-networkd 
  3. 次のコマンドを実行して、スタティック ルートが正常に追加されたことを確認します。
    ip route
    スタティック ルートがコマンドの出力として表示されます。