vCloud Usage Meter 4.7 は、vCloud Usage Meter 4.3 以降でインプレース アップグレードとしてインストールできます。

前提条件

前提条件

説明

ソース vCloud Usage Meter アプライアンス

  • アップグレードするソース vCloud Usage Meter アプライアンスのバックアップまたはスナップショットの作成を行います。

  • root 権限で次のコマンドを実行してソース vCloud Usage Meter アプライアンスで SSH を有効にし、起動します。

    systemctl enable sshd
    systemctl start sshd

認証

vCloud Usage Meter コンソールに root としてアクセスできることを確認します。

手順

  1. ローカルのコンピュータで、VMware Customer Connect の製品のダウンロード ページから、次のアップグレード ファイルをダウンロードします。

    ファイル名

    説明

    Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.iso

    アップグレード スクリプトと YUM リポジトリを含む ISO アップグレード ファイル。

    (オプション)Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.mf

    アップグレード ISO ファイルの sha1checksum が含まれています。

    (オプション)Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.crt

    ISO ファイルに署名するパブリック証明書が含まれています。

    (オプション)Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.sign

    ISO ファイルの署名が含まれています。

  2. コンピュータのターミナルから、vCloud Usage Meter アプライアンスにログインし、次のコマンドを実行します。
    1. ダウンロード ページに投稿されているものとダウンロードのチェックサムが一致することを確認します。
      sha1sum -c Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.mf
    2. 証明書を確認します。
      openssl x509 -in Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.crt -text
      openssl verify Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<UM_NEW_BUILD>_Upgrade.crt
    3. 証明書のパブリック キーを取得し、ISO ファイルの署名を確認します。
      openssl x509 -pubkey -in Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.crt \
        > Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.key
      openssl dgst -sha1 -verify Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.key \
        -signature Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.sign \
        Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD_NUMBER>_Upgrade.mf
  3. vCloud Usage Meter の CD-ROM ドライブを Usage_Meter_Agent-4.7.0.0-<BUILD>_Upgrade.iso ファイルに接続します。

    詳細については、『vSphere 仮想マシン管理』ドキュメントの「仮想マシンの CD または DVD ドライブの追加または変更」を参照してください。

  4. 移行元の vCloud Usage Meter コンソールに root としてログインします。
  5. upgrade ディレクトリを作成します。
    mkdir /root/upgrade
  6. CD ドライブをマウントします。
    注: vCloud Usage Meter アプライアンス内に .iso ファイルを手動でアップロードする場合は、コマンドに .iso のフル パスを入力します。
    mount -o loop /dev/cdrom /root/upgrade
  7. インプレース アップグレードを開始するには、次のコマンドを実行します。
    bash /root/upgrade/upgrade-um.sh

    アップグレードするソース vCloud Usage Meter アプライアンスのスナップショットの存在の確認を要求されます。

    vCloud Usage Meter アプライアンス仮想マシンのスナップショットが、実行されている vCenter Server 環境に作成されていますか? (y/n):

  8. インプレース アップグレードを完了するために、アプライアンスの再起動を求めるプロンプトが表示されます。

    Reboot is recommended after an upgrade.Reboot now? (y/n)

    y(はい)と入力すると、アプライアンスの再起動が開始されます。n(いいえ)と入力した場合は、次のコマンドを実行してアプライアンスを手動で再起動する必要があります。

    sudo reboot

    /opt/vmware の下に、アップグレードされた vCloud Usage Meter インストールを示す、新しく作成された cloudusagemetering フォルダが生成されます。

  9. (オプション) 誤って設定されたホスト名を vCloud Usage Meter が検出すると、次のメッセージが表示されます。
    Detected wrong hostname. Expected hostname: ${host}, but found: ${current_hostname}.This will most probably result in issues after upgrade with the existing vCloud Usage Meter certificates.
    Please change the hostname and then you can either generate a new self-signed
    certificate or import an internal Certification Authority (CA) - Signed Certificate. 
    Note: The certificate CN must match the hostname of the vCloud Usage Meter appliance.
    For information, see vCloud Usage Meter Certificate Management.
    このメッセージを無視すると、
    Failed to process journal=>read
    というエラーが vCloud Usage Meter Web インターフェイスに表示されます。メッセージに記載されている手順に従います。詳細については、 vCloud Usage Meter 証明書の管理を参照してください。
  10. vCloud Usage Meter サービスが実行されていることを確認します。
    1. vCloud Usage Meter サービスのステータスを確認します。
      bash status.sh

      サービスが実行されている場合は、Running ステータスが返されます。エラーのある Running ステータスが返された場合は、最新のログ ファイルを確認します。エラーは、インプレース アップグレードに関連しない場合もあります。

      エラーのある Offline ステータスで検証が失敗した場合、/opt/vmware/var/logs/um-upgrade.log にあるインプレース アップグレードのログ ファイルを確認します。

次のタスク

注:

月次製品使用量データの自動集計とレポート作成を行うには、正常なアップグレードの後に、ソース vCloud Usage Meter アプライアンスのスナップショットに戻さないでください。