正確な使用量データを収集するために、vCloud Usage Meter では計測対象の vCenter Server インスタンスに特定の設定が求められます。vCloud Usage Meter Web インターフェイスにアクセスするには、適切な TCP ポートへのアクセスを許可する必要があります。
vCenter Server クラスタ
通常、サービス プロバイダは、顧客の仮想マシンと管理用の仮想マシンを単一の vCenter Server インスタンスでホストします。テナントは顧客の仮想マシンのコンピューティング リソースを使用しますが、サービス プロバイダは内部的な目的のために管理用の仮想マシンを使用します。サービス プロバイダと VMware へのレポートの正確性を確保するため、顧客の仮想マシンと管理用の仮想マシンの間に一定の分離を適用する必要があります。ベスト プラクティスは、タイプごとに専用クラスタを作成することです。たとえば、顧客のすべての仮想マシンをホストする Customer クラスタと、サービス プロバイダのビジネス運用に不可欠なすべての仮想マシンをホストする Management クラスタを作成します。役割に基づいて仮想マシンを分離すると、vCloud Usage Meter レポートで顧客用の仮想マシンと管理用の仮想マシンの使用量データが混在することを回避できます。
ESXi ライセンス
仮想マシンの役割に基づいて専用クラスタを作成した後は、クラスタのホストに適切な ESXi ライセンスを割り当てる必要があります。
TCP ポート
vCloud Usage Meter は事前定義された TCP ポートを使用します。ファイアウォールの外からネットワーク コンポーネントを管理する場合、ファイアウォールを構成して、該当するポートへのアクセスを許可する必要があります。vCloud Usage Meter で必要とされるポートの詳細については、VMware Ports and Protocolsを参照してください。