vRealize Automation アプライアンスのコマンド ラインを使用して、vRealize Automation 環境で時刻同期を有効にすることができます。

NTP (Network Time Protocol) ネットワーク プロトコルを使用して、スタンドアローンまたはクラスタ化された vRealize Automation 環境に対して時刻同期を構成できます。vRealize Automation は、相互に排他的な 2 つの NTP 構成をサポートしています。

NTP 構成 説明
ESXi この構成は、vRealize Automation をホストしている ESXi サーバが NTP サーバと同期されている場合に使用できます。クラスタ化された環境を使用している場合は、すべての ESXi ホストを NTP サーバと同期する必要があります。ESXi 向けに NTP を構成する方法については、ナレッジベースの記事 KB57147Configuring Network Time Protocol (NTP) on an ESXi host using the vSphere Web Clientを参照してください。
注: NTP サーバと同期されていない ESXi ホストに vRealize Automation 環境を移行すると、時刻のずれが生じる場合があります。
systemd この構成では systemd-timesyncd デーモンを使用して vRealize Automation 環境の時刻を同期します。
注: デフォルトでは、 systemd-timesyncd デーモンは有効になっていますが、NTP サーバなしで構成されています。動的 IP アドレス構成が使用されている vRealize Automation アプライアンスでは、DHCP プロトコルが受信する任意の NTP サーバを使用できます。

手順

  1. vRealize Automation アプライアンスのコマンド ラインに root としてログインします。
  2. ESXi で NTP モードを有効にします。
    1. vracli ntp esxi コマンドを実行します。
    2. (オプション) NTP 構成のステータスを確認するには、vracli ntp status コマンドを実行します。

      vracli ntp reset コマンドを実行して、NTP 構成をデフォルトの状態にリセットすることもできます。

  3. systemd で NTP モードを有効にします。
    1. vracli ntp systemd --set FQDN_or_IP_of_NTP_server コマンドを実行します。
      注: 複数の systemd NTP サーバを追加するには、ネットワーク アドレスをカンマで区切ります。各ネットワーク アドレスは、一重引用符で囲む必要があります。たとえば、 vracli ntp systemd --set 'ntp_address_1','ntp_address_2' とします。
    2. (オプション) NTP 構成のステータスを確認するには、vracli ntp status コマンドを実行します。

結果

vRealize Automation アプライアンス環境で時刻同期を有効にしました。

次のタスク

NTP サーバと vRealize Automation 環境の間に 10 分を超える時間差があると、NTP 構成は失敗する可能性があります。この問題を解決するには、vRealize Automation アプライアンスを再起動します。