展開時に Windows マシンの初期化を実行するには、Cloud Assembly テンプレート コードに Cloudbase-Init コマンドを追加します。

ここに示す例は vSphere に基づいていますが、ほかのクラウド ベンダーでも同様です。

前提条件

  • インフラストラクチャを作成します。Cloud Assembly で、vSphere クラウド アカウントおよび関連付けられているクラウド ゾーンを追加します。
  • フレーバーとイメージ マッピングを追加し、さらにネットワークとストレージ プロファイルを追加します。

    インフラストラクチャ内のイメージ マッピングでは、Cloudbase-Init をサポートするために作成した Windows テンプレートを参照する必要があります。vSphere 向けの Windows Cloud Assembly イメージを参照してください。

    このテンプレートがリストにない場合は、クラウド アカウントに移動して、イメージを同期します。同期を行わない場合でも、24 時間ごとに自動同期が実行されます。

  • プロジェクトを追加し、ユーザーを追加します。ユーザーが自分のクラウド ゾーンにプロビジョニングできるようにしてください。

インフラストラクチャとプロジェクトの作成の詳細については、WordPress の使用事例の例を参照してください。

手順

  1. Cloud Assembly[デザイン] タブに移動して、新規のクラウド テンプレートを作成します。
  2. 必要な Cloudbase-init コマンドを含む cloudConfig セクションを追加します。

    次のコマンドの例では、Windows の C: ドライブに新しいファイルを作成し、ホスト名を設定しています。

    resources:
      Cloud_Machine_1:
        type: Cloud.Machine
        properties:
          image: cloudbase-init-win-2016
          flavor: small
          remoteAccess:
            authentication: usernamePassword
            username: Administrator
            password: Password1234@$
          cloudConfig: |
            #cloud-config
            write_files:
              content: Cloudbase-Init test
              path: C:\test.txt
            set_hostname: testname

    詳細については、Cloudbase-init のドキュメントを参照してください。

  3. Windows への初回ログイン用にマシンを構成できるように、remoteAccess プロパティを追加します。

    テンプレートを作成した際に説明したように、メタデータ サービスはログイン認証情報を取得し、CreateUserPlugin と SetUserPasswordPlugin に公開します。パスワードは Windows のパスワードの要件を満たしている必要があります。

  4. Cloud Assembly から、クラウド テンプレートをテストして展開します。
  5. 展開後、Windows RDP およびテンプレートの認証情報を使用して新しい Windows マシンにログインし、カスタマイズを確認します。

    上の例では、C:\test.txt ファイルを検索し、ホスト名のシステム プロパティをチェックします。