クラウド管理者として、ユーザーがリソース不足に直面する前にプロアクティブに対処するために、vRealize Automation でキャパシティ、パフォーマンス、可用性の問題が発生する兆候があるときはそれを把握する必要があります。

関連付けられた vRealize Operations Manager アプリケーションによって提供される一連のアラートを表示できます。アラートは vSphere および VMware Cloud on AWS リソース オブジェクトで使用できます。アラート内の情報を使用して、管理するリソースと展開を変更するか、その情報をチームと共有して、チームが管理するオブジェクトを変更することができます。

注:

最適化の検討が必要なプロジェクト展開を調査して、対処するには、アラートを使用して vRealize Automation の展開を最適化する方法を参照してください。

アラートは現在 vSphere および VMware Cloud on AWS リソース オブジェクトでのみ使用できます。[アラート] タブは、vRealize Operations Manager へのアクセスが構成されている場合にのみ使用できます。

vRealize Automation アラートのしきい値は、vRealize Operations Manager で設定します。現在、いくつかの vRealize Automation アラートが事前に定義されています。また、vRealize Operations Manager でアラート通知を設定できます。アラート定義の設定と通知の構成の詳細については、vRealize Operations Manager製品ドキュメントを参照してください。

前提条件

vRealize Operations Manager およびリソースのアラートについて

vRealize Operations Manager は、vRealize Automation で管理しているものと同じインフラストラクチャ リソースおよび展開について、健全性、使用率などのメトリックを収集します。vRealize AutomationvRealize Operations Manager と統合すると、Cloud Assembly のメイン メニューにある [アラート] タブを使用して、監視対象のデータを vRealize Automation で利用できるようになります。

vRealize Operations Manager によって提供されるアラート データには、クラウド テンプレート、展開、組織、プロジェクトについて健全性およびリスクのしきい値を超過するおそれがあるという情報が含まれています。また、最適化可能な展開に関する情報も含まれています。この情報は、クラウド ゾーンの [情報] タブに表示されている実行された操作によって問い合わせが行われた所有者に基づいています。vRealize Automation で [情報] ダッシュボードを使用してリソース キャパシティを監視し、プロジェクト所有者に通知する方法を参照してください。

各展開のアラートの詳細は次のとおりです。
  • プロジェクト名
  • 最適化可能なリソースを含む展開名(および展開へのリンク)
  • 推奨アクション
  • 再利用と最適化によって削減される可能性のあるコスト
  • 展開で使用される仮想 CPU の合計数
  • 展開で使用される RAM メモリの合計容量
  • 展開で使用されるストレージの合計容量
  • 再利用と最適化に推奨される展開内の仮想マシン(リソース名、アイドル状態のマシン、パワーオフ状態のマシン、過剰サイズおよび過小サイズのマシン、使用率の低いマシン、マシンのスナップショットなど)

クラウド ゾーンの [情報] ダッシュボードにある [プロジェクト所有者に問い合わせ] オプションを使用すると、クラウド ゾーンで再利用可能なキャパシティ(CPU、メモリ、ストレージ)を持つすべてのプロジェクトのサマリを表示し、プロジェクト所有者の一部または全員にアラートを提供できます。

2 つのプロジェクトが表示されている [プロジェクト所有者に問い合わせ] のユーザー インターフェイス

手順

[アラート] 画面のフィルタ オプションを使用して、管理対象のリソースに関するアラートのしきい値情報を表示できます。アラート データは、関連付けられた vRealize Operations Manager アプリケーションによって提供されます。アラートごとに、推奨されるアクションが用意されています。

[確認する展開] セクションで展開を選択し、開いて最適化することもできます。アラートを使用して vRealize Automation の展開を最適化する方法を参照してください。

  1. Cloud Assembly サービスで、メイン メニューの [アラート] タブをクリックします。

    上部のバー メニューに表示される [アラート] タブ

  2. アラートの表示方法を制御するには、使用可能なフィルタを試します。たとえば、フィルタ ドロップダウン メニューから [リソース] オプションを選択します。

    アラートのクイック フィルタ セレクタにリソース オプションを表示して選択

  3. アラートや、これらのアラートの推奨アクションを表示するには、選択パネルのクイック フィルタ オプションを使用します。
    • クラウド ゾーンのリソースに関するアラートを表示します。

      クラウド ゾーンのリソース アラート パネルの例

      vRealize Operations Manager は、残り時間、残りキャパシティ、再利用可能なキャパシティなどを監視できます。

    • 仮想マシンのリソースに関するアラートを表示します。

      仮想マシンのリソース アラート パネルのサンプル

      仮想マシンのアラートの大半は、オン/オフのステータス、遅延などに関係します。

    • 展開リソースに関するアラートを表示します。

      展開リソース アラート パネルのサンプル

      展開のアラートは、再利用可能なリソースと適切なサイズ設定に関係します。

    • プロジェクト リソースに関するアラートを表示します。

      プロジェクト リソース アラート パネルのサンプル

      プロジェクトのアラートは、再利用可能なリソースと割り当ての制限に関係します。

  4. 他のフィルタ タイプと、これらのフィルタ オプションを確認して、アラートのリストをさらに詳細に制御します。
    • 健全性、リスク、効率の [影響] クイック フィルタを使用します。
    • 重大、緊急、警告、情報の [重要度] クイックフィルタを使用します。
    • アクティブ、キャンセル済み、却下済みの [ステータス] クイック フィルタを使用します。
    • 可用性、パフォーマンス、キャパシティの [サブタイプ] フィルタを使用します。
    • アプリケーション、ハードウェア、インフラストラクチャ、ストレージ、ネットワークの [タイプ] クイック フィルタを使用します。
  5. アラート データと候補に基づいて、必要なアクションを実行します。

次の手順

使用可能なその他のアクションについては、アラートを使用して vRealize Automation の展開を最適化する方法を参照してください。

また、管理対象のプロジェクトに含まれるクラウド ゾーン ベースのリソースについて、キャパシティに関する [インサイト] を表示することもできます。vRealize Operations Manager によって提供される [インサイト] データを vRealize Automation で使用する方法については、vRealize Automation で [情報] ダッシュボードを使用してリソース キャパシティを監視し、プロジェクト所有者に通知する方法を参照してください。