vSphere with Tanzu Kubernetes 展開で使用するクラスタ プランを vRealize Automation 内に作成する必要があります。クラスタ プランは、特定の vSphere クラウド アカウント インスタンスに Tanzu Kubernetes クラスタ インスタンスをプロビジョニングするための構成テンプレートとして機能します。

クラスタ プランでは、フレーバー マッピングと同様に、一連の vSphere クラウド アカウント インスタンスに対して構成マッピングが定義されます。通常、クラスタ プランでは、特定の vSphere サーバ クラウド アカウントに Tanzu Kubernetes クラスタをプロビジョニングするときに使用される、仮想マシン クラス、ストレージ クラスなどの一連の有効な構成プロパティがエンコードされます。

単一のクラスタ プランに、1 つの vSphere クラウド アカウントの特定の構成プロパティ マッピングと、別の vSphere インスタンスの別の構成マッピングが含まれている場合があります。たとえば、使用可能な vSphere クラウド アカウントが 2 つあり、1 つはリソースが多く、もう 1 つはリソースが少ない場合、large クラスタ プランでは高プロファイルの vSphere サーバに guaranteed-xlarge を、少ない vSphere インスタンスに best-effort-medium を指定します。一般的に、large の仕様では、対象となる各 vSphere サーバ インスタンスにそれぞれ異なる構成プロパティ セットがマッピングされます。

1 つ以上の vSphere インスタンスに対してクラスタ プランが作成された後、Tanzu Kubernetes クラスタをホストするために管理者が Kubernetes ゾーン割り当てを使用して割り当てる、対象となるすべてのスーパーバイザー名前空間は、クラスタ プラン仕様で定義された構成を基準として一致している必要があります。たとえば、クラスタ プランで指定されているストレージ ポリシーは、Tanzu クラスタのプロビジョニング専用のすべての vSphere スーパーバイザー名前空間にストレージ クラスとして追加する必要があります。

前提条件

  • Cloud Assembly に vSphere with Tanzu Kubernetes 展開を作成するには、vCenter Server クラウド アカウントの一部として使用可能な vSphere 7.x へのアクセスが必要です。vRealize Automation に vCenter クラウド アカウントを作成しますを参照してください。
  • 1 つ以上のスーパーバイザー名前空間が含まれている vSphere クラウド アカウントで Tanzu を有効にする必要があります。
  • Tanzu クラスタのプロビジョニングの対象となる登録済み vSphere クラウド アカウント上のすべてのスーパーバイザー クラスタは、Cloud Assembly の [インフラストラクチャ] > [Kubernetes] > [スーパーバイザー クラスタ] 画面で [スーパーバイザー クラスタの追加] オプションを使用して、管理対象エンティティとして追加する必要があります。

手順

  1. [インフラストラクチャ] > [構成] > [クラスタ プラン] の順に選択し、[新しいクラスタ プラン] をクリックします。
  2. クラスタ プランの [アカウント]、[名前]、[説明] を入力します。アカウントは、このクラスタ プランが適用されるクラウド アカウントを定義します。
  3. [Kubernetes バージョン]、[制御プレーン] などのクラスタ情報の詳細を入力します。この情報には、ノードの割り当て、マシン クラス、ストレージ クラスが含まれます。
    • このクラスタ プランに適用可能な Kubernetes のバージョンを入力します。これは、プロビジョニングされた Tanzu Kubernetes クラスタの Kubernetes バージョンです（1.19 や 1.20 など）。
    • 制御プレーンの数では、Kubernetes API サーバ ノードの仕様を定義します。
    • 仮想マシン クラスは、仮想マシンの処理能力に関する予約の申請です。コンピューティング能力の各レベルに応じて、多数の事前定義済みマシン クラスがあります。詳細については、Tanzu Kubernetes クラスタの仮想マシンのクラスを参照してください。
    • [ワーカー] は、このプランで展開する Tanzu Kubernetes ワーカー ノードを指定します。
  4. クラスタ プランの [追加設定] を入力して選択します。
    • このクラスタで使用する [デフォルトの PVC ストレージ クラス] を入力します。
    • ラジオ ボタンを使用して、ストレージ クラスとネットワーク設定の使用に関する動作を指定します。
  5. [作成] をクリックします。

結果

クラスタ プランが作成され、Cloud Assembly クラウド テンプレート内で使用できるようになります。

次のタスク

クラスタ プランを作成したら、それを使用して Cloud Assembly 内に vSphere with Tanzu Kubernetes 展開を作成できます。vRealize Automation での vSphere with Tanzu Kubernetes 展開のプロビジョニングを参照してください。