Infloblox 向けに外部 IP アドレス管理統合を含む vRealize Automation プロジェクトには、Infloblox 固有のプロパティを使用できます。
次の Infloblox プロパティは、クラウド テンプレートのデザインおよび展開で Infoblox ip アドレス管理統合と共に使用できます。これらを vRealize Automation で使用することにより、クラウド テンプレートの展開時に IP アドレスの割り当ての制御を強化することができます。これらのプロパティの使用はオプションです。
Infoblox プラグイン 1.4 以前を使用している場合、dnsSuffix
、dnsView
、enableDns
、および enableDhcp
プロパティについてグローバル Infoblox プロパティがローカル Infoblox プロパティをオーバーライドします。グローバル プロパティがすべての NIC に適用されます。
以下のプロパティは、vRealize Automation 用の最新バージョンの Infoblox プラグインに含まれていて使用可能です。Infoblox プラグインのバージョンと、vRealize Automation での IP アドレス管理統合のための Infoblox プラグインの最新バージョンの入手場所については、vRealize Automation で使用するための外部 IP アドレス管理プロバイダ パッケージのダウンロードと展開 を参照してください。
- Infoblox.IPAM.createFixedAddress
このプロパティを使用すると、Infoblox 内に固定アドレス レコードを作成できます。利用可能な値は True と False です。デフォルトでは、ホスト レコードが作成されます。デフォルト値は False です。
- Infoblox.IPAM.Network.dnsView
このプロパティを使用すると、Infoblox 内にホスト レコードを作成するときに DNS ビューを使用できます。
- Infoblox.IPAM.Network.enableDns
Infoblox で IP アドレスを割り当てるときに、このプロパティによって DNS レコードも作成できます。利用可能な値は True と False です。デフォルト値は True です。
- Infoblox.IPAM.Network.enableDhcp
このプロパティを使用すると、ホスト アドレスの DHCP を構成できます。利用可能な値は True と False です。デフォルト値は True です。
- Infoblox.IPAM.Network.dnsSuffix
このプロパティを使用すると、Infoblox ネットワークの domain DHCP オプションを新しい値で上書きできます。この機能は、Infoblox ネットワークに domain DHCP オプションが設定されていない場合、または domain DHCP オプションを上書きする必要がある場合に便利です。デフォルト値は null(空の文字列)です。
Infoblox などの外部 IP アドレス管理プロバイダを使用する場合、マシンをプロビジョニングするときに DNS サフィックスを指定する必要があります。DNS サフィックスは必須ですが、次のいずれかの方法で指定できます。- vRealize Automation の vSphere ネットワーク サブネットの DNS サフィックスを指定します。
- vRealize Automation クラウド テンプレートのマシン リソース コードで Infoblox.IPAM.Network.dnsSuffix プロパティを指定します。
以下の Infoblox.IPAM.Network.hostnameNicSuffix セクションに例が表示されています。
Infoblox.IPAM.Network.dnsSuffix は、Infoblox.IPAM.Network.enableDns が True に設定されている場合にのみ適用されます。
- Infoblox.IPAM.Network.hostnameNicSuffix
ホスト名を生成するときに、このプロパティを使用して NIC インデックスのサフィックスを指定できます。
これにより、複数の NIC を使用してマシンをプロビジョニングでき、その際、各 NIC のホスト名はカスタム定義のサフィックスで区別されます。次の例に示されているように、マシンをプロビジョニングすることができます。たとえば、
my-machine
に 2 つの NIC があり、1 つ目の NIC のホスト名のサフィックスが-nic1
で、もう一方は-nic2
になっています。この例に示すように、DNS サフィックスを指定することもできます。Infoblox.IPAM.Network.dnsSuffix プロパティは
test.local
の値を使用することで、最初の NIC はmy-machine-nic1.test.local
、もう一方はmy-machine-nic2.test.local
という名前になります。formatVersion: 1 inputs: {} resources: Cloud_Machine_1: type: Cloud.Machine properties: Infoblox.IPAM.Network.dnsSuffix: test.local Infoblox.IPAM.Network0.hostnameNicSuffix: -nic1 Infoblox.IPAM.Network1.hostnameNicSuffix: -nic2 image: ubuntu flavor: small networks: - network: '${resource.Cloud_Network_1.id}' deviceIndex: 0 - network: '${resource.Cloud_Network_2.id}' deviceIndex: 1 Cloud_Network_1: type: Cloud.Network properties: networkType: existing Cloud_Network_2: type: Cloud.Network properties: networkType: existing
このプロパティは、Infoblox プラグイン バージョン 1.3 で導入されました。vRealize Automation で使用するための外部 IP アドレス管理プロバイダ パッケージのダウンロードと展開を参照してください。
- また、拡張性サブスクリプションを使用して、プロパティを指定できます。
このユースケースに関連する Infoblox 拡張可能属性の関連情報については、vRealize Automation との統合のために Infoblox アプリケーションの必要な拡張属性を追加を参照してください。
クラウド テンプレートのさまざまなマシン NIC での Infoblox プロパティの使用
- Infoblox.IPAM.Network.enableDhcp
- Infoblox.IPAM.Network.dnsView
- Infoblox.IPAM.Network.enableDns
- Infoblox.IPAM.Network.hostnameNicSuffix
Infoblox.IPAM.Network.dnsView
値を使用するには、NIC ごとに
Infoblox.IPAM.Network< nicIndex>.dnsView
エントリを使用します。次の例では、2 つの NIC の
Infoblox.IPAM.Network.dnsView
値が異なります。
formatVersion: 1 inputs: {} resources: Cloud_Machine_1: type: Cloud.Machine properties: Infoblox.IPAM.Network0.dnsView: default image: ubuntu flavor: small networks: - network: '${resource.Cloud_Network_1.id}' deviceIndex: 0 - network: '${resource.Cloud_Network_2.id}' deviceIndex: 1 Cloud_Network_1: type: Cloud.Network properties: networkType: existing Cloud_Network_2: type: Cloud.Network properties: networkType: existing
デフォルトでは、Infoblox の統合によって、Infoblox の default DNS ビューに DNS ホスト レコードが作成されます。Infoblox 管理者が custom DNS ビューを作成した場合は、デフォルトの統合動作を上書きして、マシン コンポーネントの Infoblox.IPAM.Network.dnsView
プロパティを使用して名前付きビューを指定できます。たとえば、次のプロパティを Cloud_Machine_1
コンポーネントに追加すると、Infoblox に名前付き DNS ビューを指定できます。
Cloud_Machine_1:
type: Cloud.Machine
properties:
image: ubuntu
flavor: small
Infoblox.IPAM.Network.dnsView:<dns-view-name>
DNS ビューの構成および使用方法の詳細については、Infoblox 製品ドキュメントのDNS ビューを参照してください。Infoblox 統合ワークフローの例については、vRealize Automation での外部 IP アドレス管理プロバイダ範囲の割り当てを使用するクラウド テンプレートの定義と展開を参照してください。
Infoblox プロパティの指定方法
- プロジェクトでプロパティを指定するには、[カスタム プロパティ] セクションを使用します。この方法を使用すると、このプロジェクトの範囲でプロビジョニングされるすべてのマシンに対して、指定されたプロパティが適用されます。 画面の
- クラウド テンプレートで各マシン コンポーネントにプロパティを指定できます。Infoblox.IPAM.Network.dnsView プロパティの使用方法を示すサンプル クラウド テンプレート コードを以下に示します。
formatVersion: 1 inputs: {} resources: Cloud_vSphere_Machine_1: type: Cloud.vSphere.Machine properties: Infoblox.IPAM.Network.dnsView: default image: ubuntu cpuCount: 1 totalMemoryMB: 1024 networks: - network: '${resource.Cloud_Network_1.id}' Cloud_Network_1: type: Cloud.Network properties: networkType: existing constraints: - tag: mk-ipam-demo