Cloud Assembly では、機能タグを使用して、インフラストラクチャ コンポーネントの展開機能を定義できます。この機能は、制約とともに、vRealize Automation の配置ロジックの基礎として機能します。
機能タグは、コンピューティング リソース、クラウド ゾーン、イメージおよびイメージ マップ、ネットワークとネットワーク プロファイルに作成することができます。これらのリソースを作成するためのページには、機能タグを作成するためのオプションが含まれています。または、Cloud Assembly の [タグの管理] 画面を使用して、機能タグを作成することもできます。クラウド ゾーンおよびネットワーク プロファイルの機能タグは、それらのゾーンまたはプロファイル内のすべてのリソースに影響します。ストレージまたはネットワーク コンポーネントの機能タグは、それらが適用されるコンポーネントにのみ影響します。
通常、機能タグは、コンピューティング リソースの場所、ネットワークのアダプタ タイプ、またはストレージ リソースの階層レベルなどの特性を定義しています。また、環境の場所やタイプなどのビジネス上の考慮事項を定義することもできます。タグ戦略全体と同様に、機能タグはビジネス ニーズに応じて論理的な方法で編成する必要があります。
Cloud Assembly は、展開時にクラウド ゾーンからの機能タグをクラウド テンプレートの制約と照合します。そのため、機能タグの作成と使用の際には、照合が目的どおりに実行されるように適切なクラウド テンプレートの制約を理解してから作成を計画する必要があります。
たとえば、ドキュメントに記載されているWordPress インフラストラクチャの例のクラウド ゾーンに関するセクションでは、OurCo-AWS-US-East および OurCo AWS-US-West クラウド ゾーンの開発およびテスト用タグを作成する方法が説明されています。このチュートリアルでは、これらのタグは OurCo-AWS-US-East が開発環境で、OurCo-AWS-US_West ゾーンがテスト環境であることを示しています。クラウド テンプレートに同様の制約タグを作成すると、これらの機能タグによって目的の環境に直接展開することができます。
タグの継承
Cloud Assembly はタグの継承を使用して、クラウド アカウントのタグを他の関連リソースに選択的に伝達します。特に、クラウド アカウントでタグを作成した場合は、そのクラウド アカウントに対応するすべてのストレージ プロファイルとコンピューティング リソースでもタグが有効になります。
次の例では、タグの継承の仕組みを示します。
コンピューティング リソース
- タグ cluster-1 が付いている Cluster1
- タグ cluster-2 が付いている Cluster2
- タグ cluster-3 が付いている Cluster3
Vm resoruce: properties: constraints: - tag: 'cluster-01'
ストレージ プロファイル
- タグ storage-01 が付いている Datastorecluster1 のプロファイル 1
- タグ storage-02 が付いている Datastorecluster2 のプロファイル 2
- タグ storage-03 が付いている Datastorecluster3 のプロファイル 3
vm-resource: properties: storage: constraints: - tag: 'storage-01'
クラウド アカウント
cluster-1、cluster-2、および cluster-3 の 3 つのタグがすべて付いている vSphere クラウド アカウント
ストレージ プロファイルとコンピュート リソースでタグを統合する場合、Cloud Assembly はクラウド アカウント レベルのタグも考慮に入れます。したがって、すべてのストレージ プロファイルとコンピューティングで有効なタグは、cluster-1、cluster-2、cluster-3 になります。このため、上記の例のようにこれらのタグを指定すると、すべてのストレージ プロファイルとコンピューティングが配置の対象になり、任意のコンピューティング ホストにマシンを配置できるようになります。
ベスト プラクティスとして、指定したすべてのタグをクラウド アカウント レベルで適用するようにしてください。こうすることで、そのタグが下位のすべてのコンピューティング リソースとストレージ リソースに適した機能である場合に、予期しない結果を最小限に抑え、タグを整理することができます。