Infoblox では、データ収集されるネットワークの数を vRealize Automation の操作に必要なネットワークに限定できます。これにより、転送されるデータの量が減少し、システムのパフォーマンスが向上します。
vRealize Automation は、外部 IP アドレス管理システムから 10 分ごとにデータを収集します。Infoblox では、いくつかの方法でフィルタリングすることにより、検索とデータ収集を vRealize Automation 操作で使用されるネットワークのサブセットのみに限定できます。
Infoblox で生成された IP アドレスを使用するネットワークのデータ収集をフィルタリングするには、[IP アドレス管理の統合] タブで次のプロパティを使用します。フィルタ プロパティは、Infoblox の外部 IP アドレス管理の統合ポイントを作成または編集するときに使用できます。
- Infoblox.IPAM.NetworkContainerFilter
ネットワーク コンテナに対するフィルタ。
- Infoblox.IPAM.NetworkFilter
ネットワークに対するフィルタ。
- Infoblox.IPAM.RangeFilter
IP アドレス範囲に対するフィルタ。
すでにデータ収集されているネットワークにこれらのデータ収集フィルタを適用する場合は注意してください。フィルタを適用して一部のネットワークをデータ収集から除外すると、収集されないネットワークは不要であると見なされて vRealize Automation から削除されます。例外は、vRealize Automation サブネットに関連付けられているネットワークです。以前にデータ収集されたネットワークが、その後、フィルタによってデータ収集タスクから除外されたなどの理由で見つからず、データ収集されないと、vRealize Automation データベースから削除されます。ただし、以前にデータ収集されたネットワークが vRealize Automation で使用されている場合は削除されません。
- ネットワークおよびネットワーク コンテナの CIDR に基づいてフィルタを適用します。例:
- 完全一致:
Infoblox.IPAM.NetworkFilter: network=192.168.0.0
- 拡張属性による一致:
Infoblox.IPAM.NetworkFilter: network~=192.168
- 完全一致:
- IP アドレス範囲の CIDR に基づいてフィルタを適用します。例:
正規表現およびネットワーク ビュー名による一致:
Infoblox.IPAM.RangeFilter: network~=192.168.&network_view=my_view
- ネットワーク、IP アドレス範囲、ネットワーク コンテナの拡張属性に基づいてフィルタを適用します。
構文は、 filter_name=* ext_attr= ext_attr_value という形式を使用します。例:
- 完全一致:
*Building=Data Center
- "~" を使用した正規表現による一致:
*Building~=*Center
- ":" を使用して大文字と小文字を区別した一致:
*Building:=data center
- "!" を使用して一致を除外:
*Building!=Data Center
- 正規表現による一致(大文字と小文字の区別と除外を組み合わせ可能):
*Building! ~:=Data Cent / *Building~:=center
- 完全一致:
- 上記のフィルタリング方法の構文を使用して、CIDR および拡張属性に基づいてフィルタを適用します。例:
network=192.168.&*Building=Data Center
これらのプロパティで拡張属性と正規表現を使用する方法の詳細については、Infoblox Supported Expressions for Search ParametersおよびInfoblox REST API Reference Guideを参照してください。