組織内のリソースの技術的な制約と機能を維持するには、複数レベルの承認を使用します。この使用事例では、複数レベルの承認の作成方法と適用結果を示す承認ポリシー定義が 2 つあります。

仮想インフラストラクチャ リソースを管理し、価格を制御するには、2 つのポリシーを異なる承認レベルで追加し、1 つの承認をマシン リソースの承認に、もう 1 つを 1 日あたりのマシンの価格の承認に設定します。

手順

  1. [コンテンツおよびポリシー] > [ポリシー] > [定義] > [新規ポリシー] > [承認ポリシー] の順に選択します。
  2. 承認ポリシー 1 を構成します。

    最初に管理者に展開申請を承認してもらう必要があります。

    1. ポリシーを有効にするタイミングを定義します。
      設定 サンプルの値
      範囲 組織
      基準
      Resources has any
          CPU Count greater than 6
          OR
          Total Memory (MB) greater than 8
          
    2. 承認の動作を定義します。
      設定 サンプルの値
      承認レベル 1

      1 ~ 99 の値を入力します。

      処理する順番に基づいてレベルに優先順位を付けます。承認ポリシーがトリガされ、承認の最初のレベルが却下されると、申請は却下されます。

      承認タイプ [ロール ベース] を選択します。
      承認者ロール [プロジェクト管理者] を選択します。
      承認者モード 任意

      展開の申請によってリソースが浪費されることがないようプロジェクト管理者に依頼します。

      自動有効期限の決定 承認
      自動有効期限トリガー 3
      アクション Deployment.Create
    展開申請が 1 つ以上のレベル 1 展開基準を超えている場合は、管理者が申請を承認する必要があります。申請はレベル 1 の承認者にのみ通知されます。承認者がこのレベルで申請を承認した場合、申請は次のレベルにルーティングされます。承認者が申請を拒否した場合、申請はその上のレベルにルーティングされず、申請は拒否されます。
  3. 承認ポリシー 2 を構成します。

    プロビジョニング申請が予算内に確実に収まるようにするには、2 番目のポリシーを作成します。

    1. 承認ポリシーが有効な場合を定義します。
      設定 サンプルの値
      範囲 組織
      基準
      Deployment Creation Cost greater than 15
          
    2. 承認の動作を定義します。
      設定 サンプルの値
      承認レベル 2

      このポリシーはポリシー 1 の後に実行する必要があるため、ポリシー 1 で指定した値よりも大きい値を入力します。

      承認タイプ [ユーザー ベース] を選択します。
      承認者モード 任意
      承認者 ユーザー グループの追加

      経理のユーザー グループを選択します。

      自動有効期限の決定 拒否
      自動有効期限トリガー 7
      アクション Deployment.Create

結果

このシナリオでユーザーが仮想マシンを申請すると、申請された CPU およびメモリのサイズがレベル 1 で指定されているサイズを超えているかかどうかを判定するため、申請が評価されます。申請された CPU およびメモリのサイズがレベル 1 で指定されているサイズを超えておらず、申請がレベル 1 で承認されている場合は、レベル 2 の条件が評価されます。

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