Day 2 アクション ポリシーを定義して、展開およびコンポーネント リソースに対してユーザーが実行可能な変更を制御できるようにします。すべてまたは一部のユーザーが展開で実行を許可されたアクションのリストを作成することで、ユーザーが損害や、高コストにつながる変更を開始できないようにします。Day 2 アクション ポリシーに関連する使用事例は、この手順の導入です。
ユーザーに Day 2 アクションを実行する資格を付与する場合は、ユーザーが実行可能なアクションを個別に選択します。除外リストではなく、包含リストを作成することになります。
Day 2 アクション ポリシーが有効になるタイミング
- Day 2 アクション ポリシーが定義されていない場合、ガバナンスは適用されず、すべてのユーザーがすべてのアクションにアクセスできます。初期段階ではガバナンスがないため、管理者とユーザーは、Day 2 ポリシーを理解しなくても、Service Broker と Cloud Assembly で Day 2 アクションを実行できます。
- アクションにアクセスできるユーザーと、アクセス可能なアクションの制御を決定後、単一の Day 2 アクション ポリシーの形式でガバナンスを追加します。最初のポリシーが有効になると、Service Broker および Cloud Assembly のすべてのユーザーに対して Day 2 アクション ポリシーが適用されます。その結果、最初のポリシーで true に該当するユーザーのみが、選択したアクションを実行できます。その他のユーザーはすべて除外されます。アクション ポリシーに、信頼されたユーザーが含まれているためです。他のユーザーをすべて除外することで、ガバナンスの目的に合わせたポリシーを作成できます。
- 他のユーザーに資格を付与するには、選択したアクションを実行する資格を付与するポリシーを作成する必要があります。
プロジェクトでの展開の共有は、Day 2 アクション資格の構成方法に影響します。プロジェクトが共有に設定されていない場合、要求したユーザーのみが展開を表示できます。プロジェクトで展開が共有されている場合は、プロジェクトのすべてのメンバーが展開を表示し、Day 2 アクション ポリシーによって実行の資格が付与されたアクションを実行できます。展開の共有は、プロジェクトで構成されます。[ユーザー] タブをクリックします。
の順に選択し、プロジェクトを選択してポリシーの作成時、Day 2 アクション ポリシーの定義方法では、共有のステータスが考慮されている必要があります。
Day 2 アクション ポリシーの適用タイミングを考慮するために、範囲、ロール、および基準を設定できます。これらの構成により、ポリシーが適用される展開と、ポリシーが適用された際にアクションを実行できるユーザーが制御されます。
- ポリシーが適用される展開。
- [範囲] では、ポリシーを組織レベルまたはプロジェクト レベルのどちらで展開に適用するかを決定します。
- 基準を使用して、ポリシーの範囲を展開の特定の側面に限定します。
- これらの展開で実行が可能なユーザーとアクション。
- [ロール] では、選択した範囲と基準を満たす、選択したロールのメンバーに、選択したアクションを実行する資格が付与されます。ロールは、プロジェクト管理者、プロジェクト メンバー、名前付きカスタム ロールのいずれかにすることができます。
Day 2 ポリシーは、ユーザーが展開またはコンポーネント リソースの [アクション] メニューを使用して展開を管理する際に適用されます。
この使用事例で、Day 2 アクション ポリシーの収集を示します。プロジェクトでは展開の共有が有効になっていることを前提としています。
Day 2 アクション ポリシーの使用事例を確認する際には、アクションを選択する必要があります。現在のクラウド アカウントをサポートするアクションを選択する必要があります。
- アクションはクラウド固有です。ユーザーに変更が可能になる資格を付与する場合は、資格を付与するユーザーの展開先のクラウド アカウントを考慮し、アクションのクラウド固有のすべてのバージョンを選択していることを確認します。たとえば、ユーザーにマシンのサイズ変更の資格を付与する場合は Cloud.AWS.EC2.Instance.Resize、Cloud.GCP.Machine.Resize、Cloud.Azure.Machine.Resize を追加します。
- Cloud.Machine.Resize などのクラウドに依存しないアクションは、オンボードまたは移行のプロセスでマシン タイプを特定できないリソースに対応するために提供されています。クラウドに依存しないアクションを実行する権限を付与しても、展開済みのリソースに変更を加えるクラウド固有のアクションを実行する資格を付与したことにはなりません。依存しないアクションがアクション メニューに表示されることもありますが、そのアクションを実行しても何も起きません。ユーザーがさまざまなクラウド プラットフォームでアクションを実行できるようにするには、依存しないアクションを付与するのではなく、クラウド固有のアクションのみを付与する必要があります。
前提条件
- 想定されるアクションのリストについては、Service Broker 環境で実行できるアクションを参照してください。
- 展開条件の構築については、Service Broker ポリシーでの展開条件の構成方法を参照してください。
- カスタム ロールは、Day 2 ポリシー 4 で使用されます。展開のトラブルシューティング担当者ロールを作成しますが、カスタムの展開のトラブルシューティング ロールに含まれる展開の管理ロールでは、プロジェクトによるメンバーの制限はありません。展開の管理ロールが割り当てられると、すべての展開を表示し、すべてのアクションを実行できます。展開のトラブルシューティング ロールに展開の管理が含まれていない場合、表示できる展開はプロジェクトのメンバーシップに基づいて決まります。カスタム ロールの詳細については、カスタム ロールの使用事例を参照してください。
手順
次のタスク
- ポリシーの処理方法と適用方法の例については、Service Brokerポリシーの処理方法を参照してください。
- 組織およびプロジェクトに関連するポリシーを構成します。